Prince「rockin' on 7月号」
先日、某書店で見つけたDM。
「あ!Valentine's Day!!」と、すぐ手にとり、日時を確認。
今日、行って来ました。
山本真也さんのBlackstar展。
1月以降に描かれたものばかり、とのことだけど、たくさんの作品。
ほとんどは2013年以降のBowie。
2003年までには見られなかったような、表情が多い。
強い。
Bowieってそういえば「泣き顔」や泣いてるところを見たことも想像したこともないな(Princeはめっちゃあるけど)、と思っていたけれど、この強い眼差しのボウイを見つめていると、「泣く」ような最大振り幅の感情の一歩手前なのではないか、という緊張感を感じてグッときた。
1つだけ、「あれ?こんなボウイあったかな〜」という表情のがあったのだけど、帰ってから、ああ、「The Stars(Are Out Tonight)」のビデオの食卓のシーンだ、と思い出す。ビデオの印象より、絵にはもっとhelplessな空気があったので、なかなか気付かなかった。
PaintingとDrawingの間で迷っていた、とご本人談だったけれど、Drawingにあたる「線」が蠢いていて、それが眼差しの確固たる強さ、固さに対して、「動」を感じさせたところが良かったです。ちょっとジャコメッティの絵画を思い出した。
さてさて。
昨日あんだけPrinceを表紙にしなかったロッキンオン、反省しろ!!みたいに書いていたんですが、さっき部屋を漁っていたら、あっっっ!!あるやん!!と。
すいません、私、Prince追悼号、ちゃんと買ってました…
立ち読みだけしたのかと思ってたら、ちゃんと……
というわけで、いきます。
「ロッキングオン7月号(6月1日発売)」
Prince特集は26ページで(ボウイは48ページ)、半分以上は過去インタビュー記事。
「巻頭言」高見展
ブラック・ミュージックからポップへ斬り込んだ革新者であった。
インディーとしての活動。普遍的な他者との関係性の追求。
「PRINCE DOCUMENTARY 1991」取材・文=山崎洋一郎
1991年のペイズリー・パーク・スタジオ潜入期。
例の大人用と子ども用の間の「どちらでもない微妙な高さの便器」報告。
リハ見学でPrinceの椅子に座ってしまう。
ステージを降りると「情けない魅力のない声」、というギャップ。いかがわしい匂い。
「PRINCE INTERVIEW 1996」インタビュー=高見展
11月1日、都内某ホテルにて蛍光グリーンの服に黒いスカーフのƬ̵̬̊
『Emancipation』についてのインタビュー。録音は禁止。
質問「あなたが最も大きな影響を受けたロック・アーティストとして、ジョニ・ミッチェル、ブライアン・イーノ、レッド・ツェッペリンの三つが上げられていたのを読んだ覚えがあるんですが、これは本当ですか?」
Ƭ̵̬̊ 「そう言われても、そもそも僕はブライアン・イーノなんてほとんど聴いたことさえないんだけどな。ブライアン・イーノねぇ…(笑)」
この中で一番グッときたのは最後のこの部分です。
「時間切れとなり、スタッフに促されて退室する時、僕は挨拶のつもりで振り返って軽く微笑んだ。すると、Ƭ̵̬̊は同じように微笑み返してくれた。それで今度は僕が小さく手を振ると、Ƭ̵̬̊もそうしてくれた。」
「PRINCE INTERVIEW 1999」インタビュー=中村明美、質問作成=高見展
ラリー・グラハムに導かれているという話。
『Rave Un2 The Joy Fantastic』の話。
「PRINCE FOREVER」語り手=渋谷陽一
やはり特筆すべきことは特に…(笑)
「PRINCE EPOSODE」対談:山崎洋一郎×高見展
80年代のライブがとんでもなく凄かった話。アフターパーティーの話など。
「プリンスの遺した解放のメッセージ」大鷹俊一
なんだかBowieのと同じ感想になってしまうけれど、「教科書的」なPrince概論。
以上が特集。
以下、連載。
「NO MORE ポップコーン泥棒 第22回 追悼:プリンス映画、イッキ見マラソン。」内瀬戸久司
アワード形式、ということで、
ベスト(文句なし)作品賞:『パープル・レイン』
ベスト(それともワースト?)主演男優/監督賞:『アンダーザチェリームーン』
ちっとも続編じゃない続編賞『グラフィティ・ブリッジ』
ベスト・ヒーロー/悪役賞:『バットマン』
ベスト(&ラスト)主題歌賞『ハッピーフィート』
という感じでした。
なんだろう、この緊張感のなさ…。もちろんPrinceのエピソードはどれもキュートで有り難いけれど…
BOWIE 「rockin' on 2月号」「rockin' on 3月号」
今日はロッキンオン。
ほんとはPrinceも比較したかったけど、ロッキンオンはPrinceを表紙にしなかった!!!(怒)
80年代はあんなに礼賛しておきながら…
というわけで、買ってないので、『★』発売前の2月号と急遽追悼号となった3月号を。
80年代のシンプルな表紙に対し、最近の表紙は…
おそらく読者の高齢化に伴い、Bowieのような知った顔じゃない限り、最近のバンドが表紙だと「顔」だけじゃ誰か分からないから、文字を多くしてるんだろう、と推測しますが、どうでしょうか…
裏表紙は2号続けて『★』。
まず2月号(12月29日発売)。
表紙には「デヴィッド・ボウイ、帰還!」という文字。
メインはコールドプレイと、「美メロ」ロック50曲という特集。
「美メロ」の方では、9位に「Life On Mars?」が選ばれており、大鷹俊一が解説の頭に「まだたった一回聴いただけだが、ボウイの新作『★』、素晴らしかった。」と。
特集の方は8ページ。
「"We were born upside down" DAVID BOWIE 」対談:山崎洋一郎×高見展
ということで、「試聴会で『★』を1回聴いただけ」で8ページ語り合う(とくに資料はなし)という無謀企画。
攻め方が『Low』を彷彿とさせる、ということが強調されながら、全編、絶賛。
普段ロッキンオン買わないからワカランけど、こういうもんなの?
1回聴いただけで、この絶賛(上述の大鷹さんもしかり)、少々大げさ過ぎやしないかい…と思いつつ、年末にコレ読んだときは「なんだか分からないがとにかく凄いらしい」とワクワクしました。
それ以来、はじめて読み返したけれど、なるほど、本人の死を前提に聴かなければ、一聴して感じ取られた不安感、緊張感というのが「今」という時代に関わるものだと理解されていたのだな。Bowie自身の死を前提に聴かれるようになってしまったのは少しもったいない…気もしたりする。
そして最後は「夢のように素晴らしい」という結論で終わっていました。
巻末のDISC REVIEWにも『★』by 井上貴子。
「まさかこんな才気走った傑作とは夢にも思わなかった」と。笑
「聴いていると、宇宙からボウイに見守られているような奇妙な錯覚に陥る」というのは、まさに。そしてそれは錯覚ではなくなった。
続いて3月号(2月1日発売)。
rockin'on (ロッキング・オン) 2016年 03月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: ロッキング オン
- 発売日: 2016/02/01
- メディア: 雑誌
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48ページの大特集。半分以上は過去のインタビュー記事再録。
「巻頭言」山崎洋一郎
『★』だけでなく、これまでのどのアルバムも「ラスト・アルバム」のようだった。
「DAVID BOIWE THE LAST INTERVIEW 2003」インタビュー:中村明美
・『KID A』が好きでRadioheadのライヴに行ったら、ライヴの方が良かったということ。もうすぐTV ON THE RADIOを観に行く。
・『REALITY』について。
・「レコードを売ってお金を稼ぐ時代は終わって、ライヴこそが唯一の資金源になるはず」という予言(→Pと異なり、Bowie自身はまったくそうならなかったけれど)。
以下、インタビュー再録はいずれもありがたい。
「DAVID BOWIE INTERVIEW 2002」インタビュー:山崎洋一郎
・『Heathen』について
・『hours...』は作りたいという必然性で作ったものではなかった。
・911のイベントで「America」を歌ったことについて。
「DAVID BOWIE INTERVIEW 1997」インタビュー:井上貴子
・『Earthling』について
・「僕はこの男(表紙のプリンスを指差して)と同じ問題を抱えてるんだよ。つまり僕は時として曲を書き過ぎるんだ。」
・デヴィッド・キット氏が2週間前に亡くなったことについて
・50歳記念ライブについて
「DAVID BOWIE INTERVIEW 1978」インタビュー:渋谷陽一
短い質問集。
「デヴィッド・ボウイとは何か?『★』とは何か?」:語り手=渋谷陽一
特筆すべきことは特に…
「ボウイがNYで生んだ『魂の救済』の物語」:中村明美
ミュージカル『ラザルス』を上演していたNYCシアターはボウイの家から5分(車で?)の場所。ラザルスのあらすじ。
「果てなき変容の完結」大鷹俊一
教科書的なボウイ史。
「世代も国境も文化も越えた"異端者たちの守護神"ボウイ」児島由紀子
ロンドンでパンクな青春を送った筆者。『Low』は「当時のロンドン・パンク・シーンでも最重要作品の1枚」など、他ジャンルの愛好者だけでなく、世界中のアート、ファッション、マンガなどなどに影響を与えた存在であったということ。
「『レッツ・ダンス』と『ジギー・スターダスト』〜ボウイは孤独をどう描いたのか?」高見展
・「SUICIDE」は「自暴自棄」というニュアンス。
・ムーンライトというロマンスの象徴が「シリアス」であるということ。
「生も死も作品にした最初のロック・スター、デヴィッド・ボウイ」井上貴子
「人生を誰にも奪わせなかった」「ボウイらしい最期」。
以上が特集。
以下、連載。
「NO MORE ポップコーン泥棒 第18回 土曜のドライヴ・インで〜追憶のボウイ映画」内瀬戸久司
「思えば、ボウイが演じた役には、似たような役はひとつもなかった」ということで、『地球に落ちてきた男』『戦場のメリークリスマス』『ハンガー』『ラビリンス/魔王の迷宮』『バスキア』のボウイ映画「神5」について。
「コレポン通信 デヴィッドボウイと私〜音楽関係者が語るボウイへの想いと『★』制作秘話」中村明美
特集ではないこのコーナーの2ページが実は一番『★』の情報が多いというのは、この雑誌の特色をいかにも表している。
編集後記は3名ともボウイ話。
DISC REVIEWには、まだCDでは出ておらず配信のみという時期ながら、Princeの『HITnRUN phase2』が取り上げられ、まったくこれが遺作となるとはもちろん予想されていないので、相変わらず「これも良いけど、次作はもっと良いのをね!」ムード。
という2月号、3月号でした。
時期的に7月号がPrince表紙だな、って予想していたのに、まさかのレッチリでずっこけて、買ってません。
Bowieがなくなったときに、Princeファンの知人と、「Pがもし亡くなったとして、Bowieほど事件になるだろうか、首相のコメントなど出るのだろうか、雑誌は取り上げるだろうか…ちょっと無理かもね…」と話していたけれど、今となってみたら、同じか、むしろPrinceのほうがこれまで語られて来なかった分、新鮮な言葉がよりたくさん紡がれているのだけど、ロッキンオン、この時はさてはここまでになるとは予想していなかったでしょ…という気がするので猛省をお願いします。
過去インタビュー記事アーカイヴだけでよいので、今からでよいので、出してください。
BOWIE「STRANGE DAYS 3月号」「CD Journal 2月号」
というわけで、この半年ほどで出た雑誌、ムックなどのBOWIE特集、Prince特集を読み比べる、というか、整理しよう企画です。
今回は純粋に『★』特集だったこの2冊。
まず、4月で休刊してしまった『STRANGE DAYS 2016年3月号』(1月20日発売)。
ほんとに一文字も足されなかったので、後書きにもどこにも訃報の影なしで、ボウイ特集は20ページ。
「ゼロ年代のボウイ」杉山達
…時系列にそって2000年〜2016年1月8日までのボウイの活動を列挙。最近ファンになった身としてはありがたい。
「ボウイのイメージ戦略」大鷹俊一
…時系列にそって誕生からこれまでの「キャラクター」の変遷やスタイルの変化が、本人の「天然と知略」によるものとして紹介。ボウイ一般論って感じ。
「歌詞から考察する『★』」杉山達
…これはかなりどうでも良い記事です!!!笑
きっと筆者も「亡くなってからだったらこんなこと書かなかったのに!」と悔やんでるのでは…
『★』解説:大鷹俊一
…「これからどこまで創作活動を続けるかわからない人に不謹慎な言い方かもしれないが、この最新作『★』はデヴィッド・ボウイ後期を代表する作品になるだろう。」という書き出し。ふつうに模範的なレビューながら、訃報に以前に書かれたという意味では貴重なもの。
「ボウイとヴィスコンティ」鈴木祐
…アメリカ人であるヴィスコンティとボウイがどう出会って、どんな仕事をしてきたか、の一覧。
「『★』参加ミュージシャンと関連作」廣川裕
…「新しいジャズの潮流」を担っているジャズミュージシャンを起用したこと、ボウイが制作中「やたらとケンドリック・ラマ—を聴いていた」ことなど。ディスクガイドとして、ブラッド・メルドーとマーク・ジュリアナのデュオ〈MEHLIANA〉の「Toming The Dragon」、マーク・ジュリアナの「My Life Starts Now」、マリア・シュナイダーの「Concerts In The Garden」、Arcade Fireの「Reflektor」を紹介。
次に『CD Journal 2016年2月号』(1月20日発売)。
表紙のボウイの名の下に「1947-2016」が付け足され、さらに「さよなら、デヴィッド・ボウイ」というコピーも。
ボウイ特集は5ページ。
…『★』における「違和感」によって、ボウイがロックの領域を広げている、ということ。完成度の高いらしいボウイのデモは、彼がひとりで自分の世界観を統一した作品制作が可能なことを示しているが、そうはせずに、新世代ミュージシャンに演奏させた、ということ。もしライブが行われたら、近年最大のロックイベントだろう。というまとめの後、追悼の言葉が追記。
「『★』を支える男たち〜レコーディングに参加したメンバー」
ダニー・マッキャスリン:村井康司
…彼の率いるマーク・ジュリアナ(ds)、ジェイソン・リンドナー(key)、ティム・ルフェーヴル(b)というレギュラーバンドが『★』の主要メンバー。参照『FAST FUTURE』
ジェイソン・リンドナー:柳樂光隆
…NYで注目のピアニストとして名を馳せた後、様々な実験的スタイルを試みる「異能」の鍵盤奏者。参照『EARTH ANALOG』
ティム・ルフェーヴル:村山愛
…ジャズに限らずスティング、ドナルド・フェイゲン、TOTOなど幅広いミュージシャンのバンドに参加。参照『Matorning』
マーク・ジュリアナ:渡辺亨
…「ジャズとエレクトロニック・ミュージックの感覚が渾然一体となった音楽を構築」。参照『FAMILY FIRST』
ベン・モンダー:杉田宏樹
…30年のキャリアで、最近も新世代ミュージシャンと共演。参照『Hydra』
ということで、訃報は関係ない『★』特集2冊。
これ以外だと、ネットではこちらの記事が最も詳しかった。
2016年1月8日公開
DB vs P
「FIVE YEARS」に続くBOWIEの蔵出し音源?BOX、「Who Can I Be Now? 74-76」の詳細が発表されましたね〜。
持ってる人は持ってる…ということで、なかなか微妙なようです。(私も…)
Who Can I Be Now? (1974 – 1976) details - David Bowie Latest News
ただ、「FIVE YEARS」はRemasterだけでも面白かったので、まあ、入手しちゃうんでしょうね…
さて。
私のPに恋をしている状態は相変わらず続いておりますので、言わないけど、毎日かなりの時間、Pのことを考えているわけで、昨日発売の「現代思想臨時増刊号」も楽しみにしていました。
さっそくいっき読み。
これがボリューム的にも内容的にも満足満足。
面白かった。
私がBowieに比べたらまだまだPrinceのこと、知らないってのもあるだろうけど、読み応えアリ。
それで、ここまでのB vs Pの日本の雑誌特集ぶりを比べてみました。笑
Bowieに関しては、2013年の復活劇でけっこう出版物があり、2016年始に『★』が出るということもあって、そもそも、表紙&特集が予定されており、「ストレンジデイズ」は一切加筆なしのまま1/20発売。「CDジャーナル」は急遽加筆し、同日発売。
その後、表紙になった雑誌は3冊(たぶん)。
まるごと特集号ということでは、CROSSBEATがまず、だけど、これは2013年に出たものの頭に追加記事を加えただけのもの(ダニー・マッキャサリンの貴重なインタビューだったけど)。そして「レコードコレクターズ」が過去の特集号のアーカイブを。
純粋に書きおろしばかり、というのは「ユリイカ」の通常号での特集のみ。
いっぽうPrinceはもう10年以上、単行本としては何も出てなくて、昨年9月に新書で西寺郷太『プリンス論』が出たのみ。訃報を受けてからは、ミュージックマガジン社のミュージックマガジン。同社においてBowieに関しては「レコードコレクターズ」が特集。これは80年代から同じ分担だった。そして「Guitar Magazine」。「rockin'on」が表紙にしなかったのは納得いってません。笑
あと表紙ではないけど、タワレコのbounceもけっこうページさいてくれてた(過去記事を使ってるけど)。
特集号ではやはり最初にCROSSBEAT。ただし追悼号というよりは、もっとさっさと出しておけば…という、ガイド本。それから「ミュージックマガジン」の増刊号。これは後半は80年代の記事のアーカイブということで、Bowieのレココレ増刊号に対応。
そして青土社はBowieが「ユリイカ」で、Princeは今回出た「現代思想臨時増刊号」。
さらに来月はKAWADE夢ムックが出るそう。
KAWADE夢ムック、BOWIEは2013年に出てるので、今回は見送られた様子。
2013年にBOWIEの貯金があったため、「どっちが多く特集されたか」ってことで比べると、勝負としては互角、になるでしょうか。
ただ、「論じる」という意味ではBowieの方が論じられ易いかな、と想像していたけれど、今回の「現代思想」を読んで、あら?Prince、題材としてかなりオモロイぞ…と気付きました。
なにより「笑える」ってのが強い。Princeは。
そんなわけで、メモがわりにそれぞれの特集をまとめてみようと思います。
明日以降…
Till Dawn
爆音映画祭へ再度。
目当ては『Born To Boogie』!!!
Marc Bolan - Born To Boogie Movie Trailer..1973
いつもなんでT.Rexの音はあんなに厚くてキラキラしてて派手なのかな、と、その秘密を探ろうと耳と目を凝らしたのですが、それはまあボラン自身が厚くてキラキラしてて派手だから、という結論にしか至れませんでした。
ホントの秘密はトニー・ヴィスコンティが知っているのか。
地球で一番ギラギラした音。
色っぺ!!
家にあるT.Rexについて書かれたものを読んでると、Bolanはボウイより一年早く、プラスティックソウルをやっていた、という話が。
この曲など、ほんとに始まりはヤンアメ。
07. T.Rex - Till Dawn (1974) (with lyrics).wmv
だけどヤンアメと比べると、洗練度が…。
しかしこれはこれで愛すべき曲!!!とても。
1977年のBolan Show。
この2ショットテレビ出演って72, 3年に彼等のファンだった女の子たちはどんな気持ちで観たんだろう。
They fell to us and stayed...
神戸爆音映画祭に行って来ました!
『地球に落ちて来た男』
そして『Sign 'O' The Times』
前者は1975年7月から撮影されたので、Bowie、28歳の時の作品。
後者は1987年5月から撮影されたので、Prince、28〜29歳の時の作品。
美しき同い年の2人。
どちらのDVDも何度も観てますが、Signの方は今回初めて映画館で、しかも爆音で、ということで相当興奮。バスドラが震動で来るくらいの音響なので、家で観るのとは全然違うし、もうほんとずっと顔が笑った状態、そして何度も涙ぐむ(素晴らしすぎて)、という体験で、終わってすぐ「もっかい!」と子供のように叫びました(心で)。
『地球に〜』の方は、実は先月京都で爆音上映があったので、そちらでも観ており、映画館で観るのは3度目(1度目は20年近く前)。
京都の会場の方が音響は断然良かったけど、神戸は小さい会場なので、映画世界に入り込めてよかった。そしてさすがにこんなに何度も観てると、これまで「ま、カルト映画だしいっか」と思っていた「意味」を考え始めてしまったり。
これから『地球〜』は全国で公開されるので、新しくパンフも作られたので、購入。
あらすじ、書くの大変だったのではないかな。
原作があるからそうでもないのかな。
少なくとも私はこの映画だけ観て「あらすじ」書けって言われたら困る。
パンフには、解説なども載っていて、なるほどなと思ったのは、これは終始「落ちる」映画、「堕ちる」映画だということ。
ネイサンが娘からもらったブリューゲルの「イカロスの墜落」の絵のことなど、これまであまり気にしてなかったけれど、今回、そういう記号一つ一つが「それなりに」気になってきました。それなり、程度なんだけど…。
だってもうそういうことより、あまりに説得力のあるBowieのたたずまいの方が説得力があるから。
先週出たMUSIC MAGAZINE増刊号の「プリンス〜星になった王子様」ですが、巻頭が湯浅学で、「プリンスはどこにでもいる」という、空気のごとく「いる」ものだったプリンスが「いない」ことが理解しにくい、という書き出し。そして「プリンスは宇宙。だからいつも、いる」という締めくくり。
分かる。
というかむしろ「もっと」いる。
4月21日以降、「存在感」はますます増している。
もちろんBowieも。1月10日以降、ますます、いる。居る。
Look up here, ”So the tears won’t overflow your heart”
あのニュースを聞いた日からちょうど半年過ぎました。
いなくて寂しい、という感情よりも、「彼が生きていたことが信じられない」というような、急にレノンやエルヴィスみたいな、私にとっては「最初から死んでた人」みたいな感覚になってしまうことが多い。
Princeも同じく。
単純に「いつもいた人がいない」という喪失感じゃないところがやっかいです。
David Bowie: five years (1978)
いよいよもって日本はヤバいので、もう神頼みなどせず、自分で抗わないといけないと思うと、何かはできる気がしてくる。
神様はBowieもPrinceも連れてってしまうぐらいに気が利かないし。
上を向いて歩こおおお 涙がこぼれないようううに