神戸爆音映画祭に行って来ました!
『地球に落ちて来た男』
そして『Sign 'O' The Times』
前者は1975年7月から撮影されたので、Bowie、28歳の時の作品。
後者は1987年5月から撮影されたので、Prince、28〜29歳の時の作品。
美しき同い年の2人。
どちらのDVDも何度も観てますが、Signの方は今回初めて映画館で、しかも爆音で、ということで相当興奮。バスドラが震動で来るくらいの音響なので、家で観るのとは全然違うし、もうほんとずっと顔が笑った状態、そして何度も涙ぐむ(素晴らしすぎて)、という体験で、終わってすぐ「もっかい!」と子供のように叫びました(心で)。
『地球に〜』の方は、実は先月京都で爆音上映があったので、そちらでも観ており、映画館で観るのは3度目(1度目は20年近く前)。
京都の会場の方が音響は断然良かったけど、神戸は小さい会場なので、映画世界に入り込めてよかった。そしてさすがにこんなに何度も観てると、これまで「ま、カルト映画だしいっか」と思っていた「意味」を考え始めてしまったり。
これから『地球〜』は全国で公開されるので、新しくパンフも作られたので、購入。
あらすじ、書くの大変だったのではないかな。
原作があるからそうでもないのかな。
少なくとも私はこの映画だけ観て「あらすじ」書けって言われたら困る。
パンフには、解説なども載っていて、なるほどなと思ったのは、これは終始「落ちる」映画、「堕ちる」映画だということ。
ネイサンが娘からもらったブリューゲルの「イカロスの墜落」の絵のことなど、これまであまり気にしてなかったけれど、今回、そういう記号一つ一つが「それなりに」気になってきました。それなり、程度なんだけど…。
だってもうそういうことより、あまりに説得力のあるBowieのたたずまいの方が説得力があるから。
先週出たMUSIC MAGAZINE増刊号の「プリンス〜星になった王子様」ですが、巻頭が湯浅学で、「プリンスはどこにでもいる」という、空気のごとく「いる」ものだったプリンスが「いない」ことが理解しにくい、という書き出し。そして「プリンスは宇宙。だからいつも、いる」という締めくくり。
分かる。
というかむしろ「もっと」いる。
4月21日以降、「存在感」はますます増している。
もちろんBowieも。1月10日以降、ますます、いる。居る。