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bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

What Can I Be Now?

一週間経ったけど、ほんとに私はBOWIE IS展に行ったのだろうか…と怪しくなるほど、遠いことのよう。

他の方々の細かいレポを聞くと益々。

とりあえず次に行くまでに予習も、だけど、Bowieへの向き合い方など、心の整理が必要だ…、と、買ってあった野中モモさんの本をイッキ読みしました。

 

デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234)

デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター (ちくま新書1234)

 

 

1年くらい前に西寺郷太氏の『プリンス』(新潮新書)を読んでまんまとPrinceにハマッてから、ああ、こういう「入門書」がBowieにもあったらなあ!ないなら私が書かねば!笑 なんて思っていたので、まさに新書で出たボウイ本が、このモモさんの良書だったことはとても喜ばしい。

Bowieの人生を辿る構成なので、誕生から死まで、時系列にBowieの活動、時代、受け止められ方が書かれている。その一つ一つの事実は、唐突に語られるのではなく、モモさんが選んだ細かなエピソードなどで繋がれているので、よく「Change」の人、と呼ばれるBowieだけれど、この後だからこう変わったのだな、というのがよく理解できる。

WOWOWのドキュメンタリーでもBowieの「生まれ変わる」ということが何度も語られていたけれど、変化することは容易いことではなく、悩み、もがき、新しい者をなっていったのだ、というようなイメージを出している感じがしたけれど、この本ではそういう「悩み」は「契約」や「お金」などとしてのみ登場し、彼の実存的な悩みやテーマには踏み込んでいない。その代わり、モモさんらしい視点が控えめな分量ながらしっかりと書き込まれており、そこだけまた発展させることができそうな感じ。たとえば70年代、イギリスでは新しい音楽雑誌が幾つも出され、「スター」の存在を伝えるメディアだったけれど、その役割を日本では「少女マンガ」が担っていた、という指摘や、「チャラい感じ」がイギリスとアメリカでは違う受け取られ方をしていたことなど。

それから90年代以降のファンとのネットを使っての交流についても詳しく書かれていたり、ボウイを追いかける人々のことに終始目を配っているのが良かった。ジギーのライブに集まった人たちというのが、さまざまな服装の老若男女だった、というのはとてもぐっときた。

なぜなら先日のBOWIE IS展に集まった人々もまさに、思い思いの格好をした色んな人々だったので。

 

デヴィッド・ボウイの音楽とヴィジュアルとふるまいは、おまえは何者なのかとひとりひとりに問いかけ、何が好きなのかどうしたいのかをそれぞれが自分で選べと背中を押したのだった。それは結局なにか大きなものに「選ばされている」のではないか、はたして自由意志というものは存在するのか、という疑念は決して消えずにそこにある。しかし、その緊張感を抱えたまま、彼はいまこの瞬間の生を祝福するひとときのエンタテインメントに人々を巻き込んでみせたのだ。」

野中モモデヴィッド・ボウイ—変幻するカルト・スター』(ちくま新書、2017年)96頁)

 

Bowieは「自分らしい格好」ではなく、「自分の好きな格好、自分がかっこいいと思う格好」をしたい気持ちにさせる。なので私もBOWIE IS展には、「BOWIE展を見るのに似合うカッコイイ」格好をを想像して着て行きました。

また次もどんな格好をしていくか考えるのはとても楽しい。

そういえば先日の「ボウイ三昧」の時、後半のメンバーの一人だったモデルの菅野結以さん。全然知らない人だったけど、ググるとナチュラルにかわいい系のモデルさんでした。だけど本人は「見た目で誤解されるけど、ほんとはこっち側の人間なんで」みたいに書いてて、そのこっち側ってのは、小学生からVelvetやマイブラにはまっていたという音楽的趣味のことを言ってるようだったけど、まあそれはそういう人はいるよ、と思うので良しとして、途中で「私は元ギャルだったんですけど」って言ってたのがひっかかって、「菅野結以 ギャル」で検索してみた時に出てくる写真を見た時の方がびっくりでした。

私もしょせん偏見があるんだ…と反省。

普通にかわいいモデルさんがBowieやVelvetを聴いてても違和感なかったけど、ギャルか…ギャルがVelvetか…想像できね〜〜〜と。

 

話が少々逸れたけど、とにかく最後の章、つまり私がBowieに追いついた『The Next Day』以降はもうずっと泣きながら読んでしまった。2013年1月8日に世界中が驚いたその喜びを想像すると(私はリアルタイムでは知らない)、「Sue」を初めて聞いて「わ、また新しいことするんだ!」という喜びを思い出すと、そして2016年1月8日にBOWIE IS展開催を知らされ、かつ『★』が傑作だった幸せを思い出すと、涙が。

悲しいことより嬉しい記憶が染みる。

たった2年の私のリアルタイムでこんななのだから、40年以上リアルタイムで追いかけてた人とか、最初から最後まで涙じゃないか??

 

 

ともかく、モモさんによるV&Aのキュレーター氏へのインタビューもとても良かった。

これまで『Post Punk』の本をはじめ、翻訳家としての文章しか読んでなかったけど、モモさん、どんどん書いて欲しいな。

i-d.vice.com

 

 

ところで初日、買いそびれた限定アナログ、再入荷した翌日以降に会場を訪れるという方にお願いして、買って送っていただきました。感謝感謝感謝。

 

12インチの方はカラーVinyl。めちゃ赤い!

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アルバム★と中身入れ替えて遊んでみたり。

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時計の針を置いてみたり(これほんとに動くので、時計として使用できるけれど、なにせ10進法なので、混乱の極みでしょう)。

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普通に聞いてみたり。

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実はピクチャー盤って初めて買ったので、かわいくてびっくりです。

質感も面白い。

 

昨日チャットで話題になったUFO衣装。


David Bowie 1979 TV appearance on Dick Clark’s Salute to the Seventies...