LAST?
内覧会の様子が昨日今日とTwitterなどで出回ってきて、まあもちろん「関係者」というか、「業界人」ばかりなので、その分考慮して感想を受け止めるとしても、みんなホント満喫してる感じを出してて、ドキドキ……
もうここのとこ毎日「DAVID BOWIE IS展」に行ってます。夢で。
1年前の1/8は目が覚めてすぐ、この展覧会が日本に来る、というニュースを知って、本当に飛び起きたな〜〜〜。
他の国の人にとっても『★』の発売日だからウキウキな朝だったろうけど、開催決定のニュースがついてきたのはこの島国だけでした。
こういう形での開催になるとは思ってなかったけれど。
明日BBCで放送されるボウイのドキュメンタリー「The Last Five Years」についての記事が、今日のガーディアン紙に。
このドキュメンタリーの監督らのコメントが載ってるのですが、「そうだったのか…」という事実が。
『★』があまりにすさまじいため、Bowieは自分の遺作としてこれを作った、と、そうみんな彼が亡くなったその瞬間に理解してしまったと思うのですが、どうもBowieは『★』制作中はまだまだ病に負けるつもりはなかったみたい。
このラザルスのMV撮影に関する案が出された段階でも。
しかしこの撮影の時にちょうど「もう治療はない」と宣告された、ということ。
もちろん『★』が癌との長い戦いの中で作られたものであることは確かだし、当然死が意識されているだろうけれど、彼はまだまだ次も作ろうと思っていたし、ミュージカル「ラザルス」も続編を考えていたのに、病がそれを阻んだ、ということ。
てっきり準備万端にして、ばっちりきめた元気な笑顔の遺影まで遺してから★になったと思っていたけれど、彼もPrinceと同じく、まだまだ創作の泉は湧いてたのか…
ということを考えながら、晴れた青い空の下、「Starman」を聴きながら歩いたりして、涙が出ないはずはないのでした…
BBC2 HD 'David Bowie: The Last Five Years' Trail (20") (1080p)
めっちゃ見たい。
WOWOWさん、よろしくお願いします!!!
いつも秀逸なnacho版Trailer。
David Bowie – The Last Five Years – Nacho’s Trailer - 2017
REFLECTION
2017年がはじまって3日目。
元旦が発売日だったBrian Enoの新譜「Reflection」が昨日届き、
今朝、明るい日差しの中、聞いておりました。
(カレンダーは販促グッズだったようで、一緒に送られて来ました)
なんていうか、いったんリセットして始めようとする正月にぴったりです。
タイトル通り、モノを考える時、書くときに聞こう。
ENO先生、これを届けてくれて本当にありがとうございます。
同時にアプリも出ているのですが、この4800円もするアプリ、どんなもんだろう、と思っていたら、レビューが出てました。
なるほーど。
以前のBloomとは違う感じなんですね。
欲しい気はするけれど…
さて、一つも当たらなかった内覧会はもう明後日ですが、ボウイイズ展の開幕まであと5日!!!!うわあああ…
もう楽しみ過ぎて夢で行って来ました。
なんかグッズも増えてるし。→★
そして1/8にボウイ展を見たらすぐ帰って、1/9はNHK FMを聞かねば。
こちらも激楽しみで、リクエストを書きためてたんですが、さっきようやく10曲分送りました。とりあえず。
また書けたら送ろう。
放送を聴きながら送ろう。
誰かの「ボウイを聴くきっかけ」の番組になるといいなあ。
2016 IS...
去年の年越しは一人部屋でPrinceのDVD見てたんですが、今年はどうしようか、まだ悩みながらのもうあと3時間。
天変地異の2016があと3時間で「去年」に!!!!
2016がWASになる前に、ISのうちに、2016をいっぱい刻んでおこう。
今年出た「黒い」アルバムたち。
黒いけど、暗くはない。どれも強い。
"★" (2016)
"Post Punk Depression" (2016)
Brian Eno • ‘Fickle Sun (iii) I’m Set Free’
"The Ship" (2016)
Nick Cave & The Bad Seeds - 'I Need You' (Official Video)
"Skeleton Tree" (2016)
Leonard Cohen - You Want It Darker (Lyric)
"You Want It Darker" (2016)
今年出たカラフルなアルバムたち。
カエターノは旧譜を聞いてたのだけど、2016、来日したから。
黒いアルバムが「死」を少なからず意識しているものであるなら、こちらの方は「生」を意識していると言っても良いのかも。
もちろん表裏一体なのだけど。
Princeの最後のアルバムのピチピチぶりったら!
Prince - Baltimore (feat. Eryn Allen Kane)
"HITnRUN phase2" (2015/2016)
『幸福』(2016)
"We Are King" (2016)
『はなつおと』(2016)
Caetano Veloso & Teresa Cristina @ Town Hall, NYC 10/12/16
2016よ、どうか安らかに…
BOWIE CALLENDER 2016-2017
今月から怒濤の日本語ボウイ本ラッシュ!!!
まとめました。他のイベントも。
*12/17編集済
〈12月〉
12/15
KAWADE 夢ムック「デヴィッド・ボウイ 増補新版」¥1,404
12/15
e-MOOK DAVID BOWIE is Official Fan Book ¥1,944
12/17
『デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 』¥3,240
12/20
「MUSIC MAGAZINE」2月号 ¥920
12/23
ウェンディ・リー 著 『デヴィッド・ボウイ 気高きアーティストの軌跡』 ¥2,808
12/24
芸術新潮「特集 魅惑の美少年2500年史/デヴィッド・ボウイとアート」
12/26
「ミュージック・ライフが見たデヴィッド・ボウイ」 ¥3,204
★12/29
「Rockin' on」2月号 ¥669
12/30
トニー・ヴィスコンティ著『トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男』 ¥2,700
→★1/21に変更
〈1月〉
1/5
野中 モモ著『デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター』 ¥907
1/6
写真展「Bowie: Faces」at 代官山蔦谷書店(〜2/7)
1/7
ロジャー・グリフィン著、伴野由里子訳『デヴィッド・ボウイ ザ・ゴールデン・イヤーズ』 ¥6,480
1/7
ムック「デヴィッド・ボウイとギタリスト」(シンコーミュージック)\2,160
1/7〜
映画『地球に落ちて来た男』一周忌 全国一斉追悼上映
1/7〜
映画『David Bowie Is』全国8カ所順二上映
1/8
【DAVID BOWIE IS】 at 寺田倉庫GIビル(〜4/9)
1/8
吉村栄一著『評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人(スターマン) 』 ¥2,376
1/8
デヴィッド・ボウイ ジギー・スターダスト 1973
1月8日(日)夜7:00~ [WOWOWプライム]
収録日:1973年7月3日 収録場所:ロンドン、ハマースミス・オデオン
ノンフィクションW デヴィッド・ボウイの愛した京都
1月8日(日)夜8:45~ [WOWOWプライム]
洋楽主義「#118 デヴィット・ボウイ ~追悼~」
1/9
1/10
★
1/11
Walter Tevis著、 古沢嘉通訳『地球に落ちてきた男』 ¥2,700
1/11
「デヴィッド・ボウイ読本 完全保存版 2017EDITION (別冊ステレオサウンド) 」¥1,980
1/11
日本盤カラーヴァイナル『Heathen』『Reality』『Reality Tour』『The Next Day』
1/12
Camille Paglia、 Jon Savage著、 野中モモ訳『デヴィッド・ボウイ・イズ 復刻版』 ¥7,097
1/13 11:00am〜1/20 5:00pm
"MUSIC VOYAGE : TALK SESSION" Donny McCaslinm Mark Guiliana, Jason Lindber
応募抽選。当選者発表は1/24までにメール。
1/14
映画『ジギー・スターダスト』全国ロードショー
★1/16
「pen」2月号 特集「君はデヴィッド・ボウイを見たか」¥680
★1/21
トニー・ヴィスコンティ著『トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男』 ¥2,700
〈1月末〜〉
1/31
Donny McCaslinm Mark Guiliana, Jason Lindber
at cafe104.5
DJ Time: 7:00pm - 8:00pm, 9:00pm-10:00pm
Talk: 8:00pm-9:00pm
2/1-2/2
Donny McCaslinm Group LIVE at Blue Note Tokyo
- [1st]Open5:30pm Start6:30pm
- [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
2/2
at 東京ドームシティーホール
2/10
写真展「Bowie: Faces」at アクシスギャラリー・シンポジア(〜2/11)
2/17
写真展「Bowie: Faces」at ブリッツ・ギャラリー(〜4/2)
2/22
『Live Nassau Coliseum '76』『Diamond Dogs(2016リマスター)』『David Live(2016リマスタ−)』『Young Americans(2016リマスター)』『Station To Station(2016リマスター)』
3/27
Tobias Ruther著『ヒーローズ ベルリン時代のデヴィッド・ボウイ』 ¥3,456
Let's dance for fear
ちょっと間があきました。
先週の金曜はちょっと足を伸ばし、彦根の半月舎さん(普段は古本屋?カフェ?)で行われた「かえるの学校」へ行って来ました。
テーマは「デヴィッド・ボウイ 潜れって言え!」。
講師は細馬宏通さん。
そう、何度かここで言及している「かえるさん」です。
念願の細馬さんのボウイ分析の会を聞き逃すわけには!!しかも「レッツ・ダンス」!!と駆けつけました。
2時間のレクチャーは「レッツ・ダンス」だけにとどまらず色々な曲に言及。
時制や語り手の変化のにじみ、という話がとても面白かったです。
質疑応答の時に、ボウイにとって「DANCE」というキーワードの重要性みたいなことをちょっとコメントしてみました。大ヒット当時、ディスコでこの曲がかかってもみんなあまり踊らずにフロアが空いたって話があったのですが、それも納得の、「踊りにくさ」を持った曲だと思っているので。
そもそも「Starman」にしても、Bowieは「踊れ!」と言いながら「踊らせること(
boogieさせる)」に関してはとても慎重。それこそが目的でありながら、それをしてはイケナイような。
まるで、見上げて憧れるべき対象でありながら、あがめられることを恐れているかのように黒という色を与えられた★の在り方のような。
後で細馬さんとお話していて、Kate Bushの「嵐が丘」をみんなで踊ってる動画があることを教えていただき、後で見てみました。
こちらは元の。
こちらがキョーレツな「みんなで」ver.
The Ultimate Kate Bush Experience - Shambush
これはすげぇ…
これは「踊らされて」ない。「踊ってみた」だ。
Kate BushとBowieの共通点はリンゼイ・ケンプの弟子ってことですが、なにかこの「変」な踊りには共通するものがあるような。
Bowieのダンスって「変」って言うと聞こえがいい(?)けど、悪く片付けると「ダサイ」と感じられる要素があるからなあ…など、考えていました。
ともかく、Bowieと「Dance」は大きなテーマです。
関連
さて、それはそうと、ついに発表されました!!!
「今日は一日デヴィッド・ボウイ三昧」!!!
細馬さんの話では「来月」放送っていう話でしたが、結局1月になったんですね。
もちろん「しりすぎてる歌」のコーナーもあるそう。
何度もリクエストした甲斐がありました…
1/9、かじりつきますRADIO!!!
DAVID BOWIE is ★
3年目のBowie記念日です。
今見ても、何度見ても心がざわつく。
TV Commercial - Louis Vuitton - L'Invitation au Voyage - Featuring David Bowie & Arizona Muse
『The Next Day』に関しても、このVer.が聞けるExtra版の方が好きかもしれない。
というわけで、かねてより考えあぐねていたBOWIE IS展内覧会へ招待されるかも企画に参加しました。
私にとってBowieとは…
「DAVID BOWIE is ★」 BOWIEという★は私の好きなあらゆる☆を繋いで星座を作っていたことにやっと気付いたのが、3年前の今日です。
ほんとまだまだ「また繋がった!」と驚くことばかりの★の接続力です。
この写真撮るために散らかして片付けて。何やってんだか…
最近「繋がった!!」と思ったのは、ブラジルで、Caetano VelosoとGilberto Gilがロンドン亡命中にそれぞれ作ったアルバムのプロデューサーであるRalph Mace。彼は『The Man Who Sold The World』でムーグ・シンセを弾いていた人物。
RalphはGilのアルバムにMick RonsonをE.Guitarでゲストに迎えたり、なんとまあ私のスター達は繋がることか…と驚嘆していたのでした。
おそらくこの曲のGuitarがMick Ronsonだと思われます。
If Vorticists wrote Rock Music...
だんだん近づいてきたBOWIE IS展。
公式サイトではちょこちょことコラムなどが更新されています。
今日はBowieの美術コレクションの話。先日のSotherbyのオークションでは予想を遙かに超える金額で落札されていったらしいです。
ボヤボヤしていた私でしたが、ご縁あって、オークション出品作品の図録が手元にあります。(PDFはこちらで公開中)
3冊セットの大ボリューム。
Bowieが「Own」したいという気持ちを持っていた唯一のもの。ART。
ぼんやり眺めているだけでも面白いこの図録ですが、今日のコラムでブリティッシュ・モダン・アートが多いことが指摘されていて、なるほど〜と。
さらに、
彼は2年前に『ティズ・ア・ピティ・シー・ワズ・ア・ホア』をシングルとしてリリースした際、「ヴォーティシストがロック・ミュージックを作ったらこんな音になるんじゃないかな」とコメントを添えていた。
という指摘が。
なんと!!
この記事に書かれているコメントのことですね。
ほうほうほう、Vorticism??
ってことで調べてみたら、イギリスの1913〜14年に発行されていた雑誌「Blast」に関わっていた芸術家達による運動のことなんですね〜
別名、渦巻き派。
(注意:伊藤潤二の絵を想像しないように)
とりあえず簡潔に分かり易かったものをネットで見つけました。
「ヴォーティシズムにおけるvortex の理念とデザイン : 『 Blast』を手掛かりとして」要 真理子
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/53335/1/jjsd57_144.pdf
渦巻きと言っても、「運動」を問題にしているのではなく、あくまでその台風の目の様なエネルギーの中心という停止状態を求める姿勢とのこと。なるほど。
そして
B
L
A
S
T
超カッコイイじゃないか。
ヴォーティシズム運動についてはまだ日本語でいくらか読めるものがありそうなので、さらに勉強するとして、Bowieのコレクションにはどんなものがあったかというと…
Percy Wyndham Lewis: Futuristic Figure (1912)
David Bomberg: Ghetto Theatre Study (?), Study of Dancers for the Ghetto Theatre Series (1919)
Christopher Richard Wynne Nevinson: Conflict (?)
David Bomberg: Cubist Study (1913)
って感じで、他も多数ありました。
この「ART」からBowieを考えるって、まだちゃんと誰も挑んでないのでは。
とりあえず「Modern Art」のBowie記事、ちゃんと読まなきゃ…(全部手元にはあるのです…)
David Bowie - 'Tis A Pity She Was A Whore.