だんだん近づいてきたBOWIE IS展。
公式サイトではちょこちょことコラムなどが更新されています。
今日はBowieの美術コレクションの話。先日のSotherbyのオークションでは予想を遙かに超える金額で落札されていったらしいです。
ボヤボヤしていた私でしたが、ご縁あって、オークション出品作品の図録が手元にあります。(PDFはこちらで公開中)
3冊セットの大ボリューム。
Bowieが「Own」したいという気持ちを持っていた唯一のもの。ART。
ぼんやり眺めているだけでも面白いこの図録ですが、今日のコラムでブリティッシュ・モダン・アートが多いことが指摘されていて、なるほど〜と。
さらに、
彼は2年前に『ティズ・ア・ピティ・シー・ワズ・ア・ホア』をシングルとしてリリースした際、「ヴォーティシストがロック・ミュージックを作ったらこんな音になるんじゃないかな」とコメントを添えていた。
という指摘が。
なんと!!
この記事に書かれているコメントのことですね。
ほうほうほう、Vorticism??
ってことで調べてみたら、イギリスの1913〜14年に発行されていた雑誌「Blast」に関わっていた芸術家達による運動のことなんですね〜
別名、渦巻き派。
(注意:伊藤潤二の絵を想像しないように)
とりあえず簡潔に分かり易かったものをネットで見つけました。
「ヴォーティシズムにおけるvortex の理念とデザイン : 『 Blast』を手掛かりとして」要 真理子
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/53335/1/jjsd57_144.pdf
渦巻きと言っても、「運動」を問題にしているのではなく、あくまでその台風の目の様なエネルギーの中心という停止状態を求める姿勢とのこと。なるほど。
そして
B
L
A
S
T
超カッコイイじゃないか。
ヴォーティシズム運動についてはまだ日本語でいくらか読めるものがありそうなので、さらに勉強するとして、Bowieのコレクションにはどんなものがあったかというと…
Percy Wyndham Lewis: Futuristic Figure (1912)
David Bomberg: Ghetto Theatre Study (?), Study of Dancers for the Ghetto Theatre Series (1919)
Christopher Richard Wynne Nevinson: Conflict (?)
David Bomberg: Cubist Study (1913)
って感じで、他も多数ありました。
この「ART」からBowieを考えるって、まだちゃんと誰も挑んでないのでは。
とりあえず「Modern Art」のBowie記事、ちゃんと読まなきゃ…(全部手元にはあるのです…)
David Bowie - 'Tis A Pity She Was A Whore.