しばらく放置しておりました。
1977年に注目すると、どうしてもベルリン三部作、というか、「イーノ三部作」のことになるので、そこへ流れるとBrian Enoという人は「寄り道」では済まなくて…。
先日、久しぶりに変な音楽好きの集まるBarへ行き、Enoの話題を出してみたのですが、普段、「偉大!感謝!Eno先生!」と思っているため、そのまま「Eno先生が…」と呼んでしまってましたが、誰もつっこまなかったですね。
ネット検索してみたら、普通に「Eno大先生」とか呼ばれてました。
グラムロック時代のEno。
私が見たことあるEnoは、一番若い時でも既に薄毛なのだけど、だけど長髪、そしてそれを隠すわけでもないかぶりかたの帽子(そこからのぞくかわいい前髪)、紅顔の美青年ぶりに妖艶な化粧…
目が奪われずには居られない…!!!
そしてもちろんそれ以上に耳を。
Brian Eno - China My China - 1974 - Written ...
ベルリン3部作レコーディング中のRobert Fripp、Eno先生、そしてBowie。
ロキシーミュージックを「クビ」になってから、King KrimsonのRobert Frippとレコーディングしたり、アンビエント音楽というものを提唱していたEno先生の『Discreet Music』が大好きだったというBowieは、プロデュースを依頼。
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Editions Eg Records
- 発売日: 1990/08/31
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Brian Eno Discreet Music (Whole Album) (HQ) - YouTube
レコーディング中、使われたのがこちらの「Oblique Strategy」というカード。
Eno先生と友人で画家のPeter Schimidtが1975年に作ったもの。今も版を重ね、Eno Shop
で販売されているもの。100枚のカードにはそれぞれ「指示」がかかれており、何かを制作中の人などが行き詰まったとき、たまたまめくったそのカードの指示を信じて従うためのもの。
私も最近は毎日1枚づつひいてます。
こちらのサイトなどから。→*
Bowie&Enoも、このカードも使いながらレコーディングしていたそう。
Enoの作業が非常に時間がかかるのに対し、Bowieは非常に短期間だけ恐ろしいほどの集中力で取り組み、そして「いなくなる」のが常だったらしく、二人の間で取り交わされた作業を進めるためのメモが残っている。
上の二つの画像はV&A美術館の「David Bowie is...」展の図録P176とP177より。
この手書き文字の違いだけでも、二人の正確の差をよく表しているような…
この頃のBowieのもう一人のパートナーといえばIggy Popで、彼らが出したアルバムにはそれぞれ、クラウトロックからポストパンクへ繋がる音という感じの曲が収められている。
Iggy Pop;Funtime(プロデュース:Bowie)1977年
fun time, iggy pop & david bowie - YouTube
Brian Eno;King's lead hat 1977年
Brian Eno - King's lead hat - YouTube
David Bowie ;Red Sails (1978年)
David Bowie - Red Sails (HQ) - YouTube
私はBowieにハマる前からこのEno先生の曲が入っているアルバム『Before and After Science』を始め、幾つも愛聴するEnoアルバムがあったけれど、こんな風に時代を繋いでいたことに気付くとますます面白い。
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