毎日たくさんの「新しいボウイ情報」が発掘されてくる、という不思議な2016年を過ごしてますが、気づけば3月。
49日も過ぎて、春が近づいてきました。
まったく言葉遣いはうろ覚えですが、かつて菊地成孔が悲しみという甘い享楽というようなことを書いてるのを読んだ時から、悲しみに浸ることも一種の「私」の楽しみなんだな…と客観的に思うようになってから、その辺、用心しており、Bowieに関しても最初の衝撃で身体が痺れたような状態が正常化してからは、もはや悲しむことは楽しむことになってしまう罪悪感のようなものでかき消して日々、過ごしています。
私は私で、まだまだまだまだなボウイ道もちゃんと歩んで行かねば、ということで、先日、ようやく初めて映画『ジャスト・ア・ジゴロ』を観ました。
想像していた以上に内容がないよう!
でもボウイは超綺麗だ!!!
でも人物に中身がないよう!!
しかし舞台は敗戦後の1920年代、ベルリン。
サバイバルな時代。
ノベライズ本の後書きでも平井正が苦言を呈していたけど、最後はナチスと共産党が出てくるけれど、デーブリン『アレクサンダー広場』を期待してはいけない、という映画。
20年代ベルリンへのBowieの想い入れは凄く共感するので、何か違う形でそれが結晶したら良かったのにな。絵画がそれなのかも。あるいは「I'd Rather Be High」の歌詞とか。
ジゴロといえばPrinceの主演第二弾映画(監督も)『アンダー・ザ・チェリームーン』もアールデコな20年代スタイルの現代劇で、これも映画と思ってみたらダメな作品だった。
ところで先週末は東京へお邪魔し、目的のヤナーチェクのオペラ上映を堪能し(めっちゃ面白かった)、ボウイ仲間の方々とイギリス料理を食べました。
お土産に作ったトートバッグ。
裏面
がっしがし使ってもらえると嬉しいです。
それにしてもボウイ仲間、心強い。