「インクルーシブデザイン」の研究をされている方が、こんな話をしていた。
視覚障害者の方々と「宇宙」について考えるワークショップで、太陽と地球の大きさの比を模型で体感したりしていると、有る方が「星座を横から見るとどう見えるのか?」と質問され、そんなこと考えたこともなかった!と驚いたのだそう。
地上から見て、一つ一つの☆という点を線でつないで「面」として捉えたのが「星座」。しかしその一つ一つの☆は地球からの距離は異なっているので、「横」から見たとしたら、まったく違う形に見えるだろうし、別の☆との関係性の方が強く感じられるかもしれない。
この「見方」の多面性を気づかせるエピソードでを聞いて、☆から星座、布置(Konstellation)を見いだすという発想は、ベンヤミンの歴史・時間に関する思考の最も重要な出発点だ、ということを思い出した。
『Blackstar』の中ジャケには、星座のように、点(word)を線で結び、図(sentence)にしたものが描かれている。
となりには星空。
点の連なりは音の連なりを連想させ、そこにはリズムが生まれる。
最も単純なリズムは音が同間隔で続くものだろう。
CanやNeuなどの音楽で「ハンマービート」と呼ばれる、機械的なイメージのリズム。
ロックの格好良さの究極のものはミニマリズムなんじゃないだろうか。
クラシックが音響と和声だったり、ジャズが複雑なリズムや歌、呼吸だとしたら、ロックは単純さがその最大の強みではないかと。
ハンマービートのような単純な反復。
『★』には「'Tis Pity...」のソプラノサックスの三連符や、「Lazarus」のBowieのギター(Joy Divisionを想起させるような)など、この最も単純なビートがたくさん潜んでいるように思われる。それが全体を前へと動かしている。通り過ぎてしまうほどの勢いで。
pulse: 律動、脈拍、鼓動
「I Can't Give Everything Away」に出てくるこの語は、最も根源的な生の別名。