1ヶ月ほど空いてしまいました…。
やっと『フランシス・ハ』、見てきました!
予告編から、完全にBowieの「Modern Love」が、カラックスの『汚れた血』オマージュで使われていることが強調されていたので、大変楽しみにしておりました。
この予告編の「Modern Love」が流れ出すタイミングは大変素晴らしいのだけれど、映画では実はこのタイミングではなかった。映画ではこの転けて立ち上がって走っていくシーンはトリュフォーの映画音楽だった。
この作品、こういう音楽の使い方がとても絶妙。
20年前だったら「Modern Love」はダサく、トリュフォーは超クールだっただろう。その両者が今、新鮮!
監督のノア・バームバックは『ライフ・アクアティック』の共同監督だったと知ってなんだか腑に落ちた。
主人公フランシスは夢はあるけど要領は悪く、目指す方向での才能もなく、運も悪く空気も読めず…。まずいパリ旅行のあたりは特に他人事と思えなかった。
しかし毎度のプチ不幸にもかかわらず、彼女が「落ち込む」というシーンは描かれない。落ち込んでいる女の子の側にただ居てあげる、というシーンはあるけれど。
フランシスはもう次の場所、次のことを試みている。
そして少し周囲、自分の人生とフランシスの歯車が合いかけてきたころ、中途半端だけどこれから!という明るいラストで流れるテーマ曲。
よし、私も!!!
帰り道はもちろん「Modern Love」を聞きながら走りました。
David Bowie - Modern Love (Official Video)