友人がボウイのスパンコールお面をくれたので、ボウイ展Tシャツ着て,
ボウイonボウイに。
このお面のシリーズのラインナップ、他はマイケル・ジャクソンだけらしく、ああ、お面に選ばれるべき人物…笑 と、頷きました。
さてさて。ここのところ京都みなみ会館でやっていた「ビートニク映画祭」。
けっきょくほぼ全部見ました!
Bowieもお兄さんの影響で『オン・ザ・ロード』を読み、大きな影響を受けたらしいけれど、私が『オン・ザ・ロード』をまだ最初の方しか読めていないので、具体的な接点はピンと来ず。
ビートニクの作家というとケルアック/バロウズ/ギンズバークの3人。
Bowieは1974年に〈ローリングストーン〉紙でバロウズと対談している。
『Next Day』にはこの時の写真の前に、同じような帽子を被って座るBowieの写真が使われてた。
『ローリングストーン日本版 特別付録:デヴィッド・ボウイINTERVIEW BOOK』2008年6月号(No.15)には、この時の対談を含む3本のインタビューが採録されている。
ということで、持ってる雑誌や本を「読む」シリーズです。
Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2008年 06月号 [雑誌]
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70年代、80年代、90年代に行われたこれら3本のインタビュー記事から少しづつ引用。
「バロウズとの邂逅 ー文壇の異端児と交わすアート論」(1974年2月28日号 No.155)
当時ロンドンに住んでいたバロウズが、ロンドンのボウイの自宅へ赴き、対談。
編集者のはからいでボウイはバロウズの出版物をすべて事前に渡されていたが、読んだのはまだ『ノヴァ急報』のみ、とのこと。またバロウズも「Five Years」と「Starman」しか聞いたことがなく、ただ歌詞だけは全て(74年までの)目を通した、という準備をそれぞれしてからの面会。
ボウイは自分のジギーのコンセプトが『ノヴァ急報』に似ていたことを指摘し、SF話でもりあがる二人。NYの話題ではポルノ映画評。ボウイはドイツのものを、バロウズはアメリカのポルノを礼賛。ボウイはとにかくジギーの舞台化やオーウェルの『1984』のTVドラマ化をもくろんでいることを説明。
この対談の後、またすぐに個人的にコンタクトをもった二人。ボウイは次作『Diamond Dogs』で「カットアップ」手法を取り入れて歌詞を書いた。
「40歳のボウイ ーペルソナを被った男が語る本当の自分」(1987年4月23日号 No.498)
ロックンロールを捉えた映画という話題で『シド・アンド・ナンシー』(1986)をあげたボウイ。彼は二度、シドに会ったことがあるというので、「シドはどんな人だったか?」という質問。
「愚かでくだらない男だった。彼にはロマンティックな要素の欠片もなかったし、彼については興味さえわかなかったな。ジョニー・ロットンのカリスマ性の足下にも及ばなかった。でも誰が何を言おうと、シドはやりたいことをやっていただろう」
この映画自体、シドの生き方に賛同しているかというと、むしろ批判的なのだけれど、愛情はある、という印象だったのを思い出した。シドはボウイが大好きだったようだけれど…
音楽と主題歌はJoe Strummer。
Love Kills - Joe Strummer - YouTube
「ロンドン再訪 ー25年前、ジギーはそこにいた」(1993年6月10日号 No.658)
レコーディングスタジオやコンサート会場など、70年代の活動の場を訪れ、その頃を振り返る内容。
「ぼくは自意識過剰かもしれないけれど、ナルシストだとは思わない。自分が他人の目にはどう映るのか、そのことについていろんな考え方があると思う。ぼくはオシャレするのが好きだけど、そのことで名声を築きたかったわけじゃないんだ。そもそも、ぼくに対する回りの評価は曲作りの才能に向けられていたしね。それが、ぼくの武器だ。」
ジギーのジャケ撮影の場所も、あちらこちら、「当時」とはすっかり変わってしまっている。ただしTin Machineを経て、久々にソロアルバムを出したばかりのボウイの言葉は頼もしい。
David Bowie - Nite Flights (Tonight Show 1993 ...