bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

Come on Let's Dance

私は間違いなく小室チルドレンだけど、TKではなく、City Hunter世代。

小学校高学年から中学の間は、何よりもまずTM、なかでも小室哲哉のファンだったので、TMNが「終了」するあたりまでは、子供ができる範囲で細かく細かく追いかけてた。

そして世に訪れるTKブーム。

こう言って良ければ、『Let's Dance』の大ブレイクでBowieから離れたBowieファンのごとく、私も小室離れをしたのでした。

もちろん自分から聞こうとしなくても耳には入ってくるし、その後もわりと好きな曲もあるんだけど、でも80s小室サウンドに対して持っていた夢のようなときめきは、もうなかった。

 

このブログはBowieブログなので、Bowieと小室、なんか接点あるかな〜〜と思ってちょっと検索してみたりしたけど、あんまりないんですね。

強いてあげると、私の知らなかったこの曲のジャケットで、アラジンセインのTシャツを着ているとか、

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ミックスアルバムの『DRESS』で、ナイル・ロジャースが1曲やってるとか、

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もうないかも…。

むしろPrinceのほうが、影響力あったのが今ならわかる。

強いて言うと、TMはアルバムごと、ツアーごとにコンセプトがしっかりあって、音もガラッと変わるので、BowieのChangesに私は違和感がなかったのは、TMのそれに慣れていたからかも。

 

そもそも小室の「初めて買ったレコード」がT.REXの『Slider』だってあたりから、ちょっとずつBowieとはズレてて。

(彼の仲良い従姉妹がBowieファンだったみたい)

 

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親から「クラシック」しか聞かせてもらえなかった子供にとって、唯一聞けるクラシック以外の音楽はアニソン。

おかげで出会えた「Get Wild」は、それまで聞いたことのない音楽でびっくりした。

クラシックのような流麗、豊かなメロではなく、同じ音が同じ長さと強さで連打されるだけなのに、あのキラキラした音で奏でられると、子供ながら初めて「せつない、やるせない」という言葉で表すものがあることを知ったような。

どこかいびつで、ギリギリで、今から見れば永遠のB級ぽさがあるというか、けっしてメインロードにいない感じが好きなんだけど、そういう嗜好がけっきょくその後の私の裏道人生の基礎だったのかも。

90年代になって小室を卒業して、渋谷系に入学し、また耳が広がっていくのだけど、私の根幹に小室さんがいたから、Bowieに出会うのが遅れたのかもなあ〜と思ったり。

 

思いを巡らすほどにTKとDBは遠いけど、Let's Danceな「大ブレイク」を重ねあわさせてもらうなら、その後ぽしゃって(?)復活し、だけどまた沈黙し復活(TND)というあたりのところを小室にも期待できる気がしてくるので、そうします。

 


Come on Let's Dance