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bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

CUCURRUCUCU...

クラシック育ちのため(?)、演歌とブラックミュージックは「全部同じに聞こえる」という耳の持ち主だった小学生時代を経て、まずはTMやパーフリで「汗かかなそう」な音楽にも耳を拡げ、いろいろひねくれたところを経て、ようやくBowieで「ロック」に開眼したのですが、これはいつかドハマリすんじゃねーか、という予想が一番高いのが「南米音楽」でした。ちょこちょこ触れているだけでも「こ、これは他と違う、そもそものポテンシャルというかが、まず階段5段くらい上から始まっている…」ということに気付いており、老後はラティーノ趣味で過ごす、など想像していたのですが、案外早くそれは来てしまったようです。

老後が?

いえいえ、南米。

 

Caetano Velosoとの出会いは映画『ブエノスアイレス』なので、1997年(って19年前かよっ!!青)。それから何枚かはアルバムを集めて気に入って聞いていたものの、たくさん有りすぎるので深入りはせず…が、この夏のリオオリンピックをきっかけに、アルバムを集め出したら、面白くて、トロピカリズモの本なども読んだり、秘かに南米ブーム来てました。

そしたら来日するというじゃあないですか、カエターノ、11年ぶりに。

一切迷いなく、とりました。先行で。

74歳、いつ何があっても…と、今年の私はホントにアレですから。

ポールもリンゴもディランもストーンズも「ま、いっか」なんだけど、カエターノでしょ??行くしかないでしょう。

 

というわけで、昨日、NHK大阪ホールへ。

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東京はフェスのみの出演だったので、今回の唯一の単独公演である大阪へ全国から集まったコアなファンたち。

ほぼオンタイムで開始。

まずはテレーザ・クリスチーナが出てくるかと思っていたら、本人がふらっと現れ、会場は立ち上がって「割れんばかりの拍手」で喜び迎える。

その後も1曲1曲終わる度に物凄い拍手。次の曲始められないので、しょうがなくイントロをカエターノが弾き始めるとピタッ!と静まりかえり、舞台に集中する観客、「Todo O Mundo, cantar!」と、私でも分かるポルトガル語が投げかけられると、私には分からないポルトガル語の歌詞で合唱できるオーディエンス。

何者じゃ!?!?

 

それにしてももうカエターノの歌の、音楽の豊穣さには感涙で、幸せで、どうしたものか…でした。それで曲が終わると歓声。みんなも同じ気持ちなんだな…というのでまた泣ける。思い出してもまだ泣ける。

74歳だから…なんて誰が心配?してたんだ。

生命力の塊でした。

 AMAZING AUDIENCE。笑

 

11年ぶりの来日でこの愛されぶり、もし今年来日していたら14年ぶりだったPrinceは、どんな歓迎を受けたのだろう。彼もきっと74歳になってもあのままの歌声を聞かせてくれただろうな…Princeの追悼でCaetanoと比較していたものがあったけど、わからなくはない。Princeは自分のパーティーでCaetanoの「No Dia Que Eu Vim Embora」をかけていたらしい。


No dia em que eu vim-me embora Luiz Gonzaga

Mikiki | 追悼:プリンス―自身がホストを務めた、人生という名の華やかで濃密なパーティの日々を振り返る | COLUMN | R&B / HIP HOP

 

 

それにしても本当に幸せな時間で、美しい時間で、いまだなかなか現実に帰ってこられないし、ポルトガル語って凄いなあ〜〜〜

前回の来日の時のインタビューでも語られたけれど、声と歌と、言葉と…その有機的結合たるや…!!!

tower.jp

歌詞の意味全然分からなくても、伝わってくることが面白い…(分かりたいけど)。

作曲家としての面白さがそれぞれ違うところにあるというか、Bowieだと「コード」で、Princeだと「グルーヴ」で、Caetanoは「メロディー」が特別に強靱で自由な気がする。

 

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ホールは4階なので、エスカレーターに乗っていると温室みたいな窓の外にジョーが見える。オオサカジョー

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それにしてもカエターノは最後の「スター」なんじゃないかな。BowieとPrinceがいない地球で。見たことナイのに言うと、ミック・ジャガーやポールは「バンド」って感じだし、ディランは「スター」って感じではないのでは、と。なんというか「1人」でステージの上でギラギラ、キラキラしている人。もちろんもっと下の世代にはそれに相応しい「スター」はいるだろうけど、Bowieらほどの色んな世代に認識されているようなスターは、もうカエターノくらいでは…?と。

今回カエターノが見られることが嬉しくて会う人会う人に言ってみたら、知名度があまりに低くて驚いたのだけど。

今も色っぽいけど、若き頃の色っぽさはマジヤバですよねえ。

 

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そして今の若々しさのための努力を、インスタなどで開けっぴろげにできるところも素敵。

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肉とコーラって!!

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そんなカエターノ、Bowie逝去の後、FBに長々と文章を寄せてました。

https://www.facebook.com/FalaCaetano/posts/777168849054216:0

 

ポルトガル語読めねぇ〜〜〜〜!!と叫びながら「ブラジル・ポルトガル語入門」など本を買おうとしている私の回りくどさ…

ブラジル人の恋人作れば済むのに。

と、細切れにgoogle翻訳にかけたら、大意は分かりました。

どうも1970年、亡命中だったロンドンで、ボウイとコラボすべき、というマネージャー?のすすめにより、ライブを観たのだそう。それで、「ビートルズストーンズは好きだけど、ボウイは…」と思ったのだそう。

まあ、1970年のライブだったら、長髪にギターを持ったフォーク歌手ボウイに対しての反応としては当然かも。同じスタイルで超人的に上手く歌えて演奏できるカエターノなのだらから。

しかし「Lazarus」のビデオに大きな感銘を受けたことも書かれている。

 

★追記★

70年ならまだフォークスタイルかとうろ覚えで書いたけど、2月からもうHypeとやってるので、バンドになってた!!『Space Oddity』から『The Man Who SOld The World』への変革期。いつのライブ観たんだろう。

 

 


Caetano Veloso - "O Leãozinho" (1977)