Prince「ミュージックマガジン 6月号」
今朝(日本の)、BBCラジオでBowieのPromコンサートを生放送していました。
たぶんまたそのうちアーカイヴが聞けるようになるかと。
昨日読み返したレココレのサエキさんの記事の中で強調されていたBowieのソングライティングの面白さが、こういう色んな人がBowieの曲を演奏する場では特に楽しめる。
John Caleの「Valentine's Day」とか、とても良かった。
というわけで、昨日、ほんとは一緒に書こうとしていたMusic Magazineの方、行きます。
Princeの訃報が日本に伝わったのが4/22なので、急遽特集を変更して 28日後に発売。
Prince特集は47ページ。
「緊急追悼対談 安齋肇×湯浅学 プリンスに較べられる人はプリンスしかいない」
プリンスへの大ツッコミ大会。笑
特集アタマがコレかい!!と、これ最初に読んだ時も、今も、やっぱりプリンスが死ぬなんて全然ピンとこないので、笑いまくって読んだのでした。
そして大事な指摘がたくさん。「曲のアタマがパシッ」と入って、「フェードアウトが少ない」から、曲を繋ぎやすい。すぐ何の曲か分かる。「本人も間違えないように出来てる」って、めっちゃ核心。
「人種もジャンルも越えて深く愛されていたことがよく分かる、哀悼の声の数々〜急死前後のアメリカでの報道と、各界の人々の反応」堂本かおる
4月7日からの動向。
アメリカでも様々な人々が悼む中、比較的すくなかったのが、若いラッパー、10〜20代の黒人、というのがPrinceと縁の薄かった層と推測。
「プリンス・ヒストリー① 謎めいた天才の衝撃〜ロックとファンクの狭間からの挑発、そして成功」小出斉
『Chaos and 〜』まで。
「オリジナル・アルバム・ガイド①」安斎明定、大谷隆之、高橋健太郎、二木信、安田謙一、和久井光司、渡辺健吾、渡辺亨
『For You』(1978)〜『Crystal Ball』(1998)
「プリンス・ヒストリー② 果敢で濃密な時間〜過剰なカリスマ性をゆっくりと脱ぎ捨てて」出田圭
『Rave〜』以降。
「オリジナル・アルバム・ガイド②」出田圭、印南敦史、長谷川町蔵、松竹剛、宮子和眞
『Rave Un2 The Joy Fantastic』(1999)〜『HITnRUN Phase Two』(2015)
「編集盤、別名義など、そのほかのアルバム」高橋修
「80年代、映画という新世界で殿下は奮闘し続けた〜プリンスが制作した4本の映画作品」大森さわこ
「プリンスが手がけ、見出し、楽曲提供したアーティスト」安斎明定
「プリンスがその後に与えた多大な影響〜密室打ち込みファンクから自由な性表現まで時代、ジャンルを超えて存在するプリンス・チルドレン」長谷川町蔵
「日本に我らが岡村靖幸がいるように、それぞれの国に〈ドメスティック化されたプリンス〉がいるはずだ」けれど、アメリカの黒人限定で紹介。
テレンス・トレント・ダービー、ミゲル、ディアンジェロ、アウトキャスト…
以上が特集。
以下は連載。
「ALBUM PICKUP」
『ヒット・アンド・ラン・フェーズ・ツー』宮子和眞
プリンスが肩の力を抜いて投げるボールのキレの良さ=歌謡性。
「編集後記」高橋修
Princeといえば「今野雄二さんと、中村とうよう」と結びついたイメージ。
「4月28日に見た岡村幸公演で、彼がアンコールで「スノウ・イン・エイプリル」を弾き語りで歌ったのには泣けました。」