bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

Dawn

GWの最終日、5/8(日)の夜に70分のPrinceの特別番組があるということで、それまでに"For You"から"HITNRUN phase2"までの公式スタジオアルバム39枚(2〜4枚組もあるので枚数でいうと48?)を順に聴いてみよう、と思い立ち、4/30から頑張り、なんとか間に合いました!

順に聴くのも面白い。

やっぱり現場の人、というか、同時代のアメリカ人がどういう音で踊りたがってるかを決して無視しなかったんだな〜〜〜としみじみ実感。

アルバムごとに全然違う、というと、むしろBowieの方が顕著にそうで、Princeはそれぞれに「次」に繋がるものがある感じがする。完結してないというか結論はないというか(だから最近のレコ評は「良いんだけど、プリンスだからもっと…」みたいな煮え切れなさが主流だったのか)。

嗚呼、ほんとに無尽蔵のキャンドルだったのに、通りかかった神がずっこけた時に吹き消えちゃったんだろうな。

誰や!コケたん!!!炎は繊細やねんで!(「吉本新喜劇」のイメージです)

 

5ヶ月ほど前からのめりこんでいたけど、もうこの2週間というもの、彼が亡くなったという受け入れられない事実以外は、もうほんとYoutubeは油田掘り当てて吹き出てるみたいになってるし、色んな人が色んな情報を出してきてくれるし、ラジオ、テレビ、雑誌などでも特集組まれまくって、「ウハウハ」状態ってヤツだ。

こんなにまみれていては、ますます好き、昨日より好き…

ただ、これまでは「まだ会えない」人だったのが、「もう会えない」人になってしまった事だけは、何をどう想っていいのか全然分からない。過去にたくさんのPrinceへの思いと思い出を持ってる人は「もう会えない」ことが悲しくて泣くのだろうけれど。

ライブ映像や情報をみては、会場でPrinceに「愛されている」観客たちを羨ましく思い、自分も愛し愛されに行くつもりでいたのに、愛してもらえなかった。

まだ来ぬ「メシア」を待っていた信仰者が、「メシアはもう来ないんだよ」って言われたら困るでしょう。

 

NHKの特別番組は70分みっちりとP史を冷静にまとめてくれてたので、ホントこれで初めて知って好きになる人はたくさんいるだろうな!という意味では本当にありがたく、最後に「Love God ,May U Live 2 See The Dawn」というPrinceの言葉で終わるように、マニアな愛にも溢れていた。

でも全然彼の人生を締めくくりたくなかったし、HITnRUN phase10とかまで聴きたかった。PrinceにはもうDawnがやってこないなんて、やりきれない。

 

 

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