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bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

Keep breaking me down down down...

Princeの追悼なんて、ほんとにしたくない。

 

 

Bowieはそれでも『★』を完成させ、発表してから旅立ったのだから、彼も私たちも幸せなのかもしれない。

あんなのあったら、誰も彼の死と、死への覚悟を疑えなかった。

受け入れるしかなかった。

 

でも、Princeは?

彼は今日も明日も明後日も、新しい音楽を作るつもりだったはず。

こんな終わりは納得できない。

 

Bowieが「実は」癌だったこと、「実は」死を覚悟してアルバムを作ったことなどを知って、涙が溢れ続けた。

そして涙は涸れたらしい。

Princeのこと、全然悲しめない。

あのバンビのような瞳、しなやかな肢体、濡れた声をしたチャーミングな人がもう地球にいないなんて、あり得ない。

なんでこんな「一番ダメなこと」が起こり得るんだろう…

 

 

 

昨日の私は今日より愚かだ。

明日の私は今日よりは少しマシだろう。

私がDBの凄さに気づいたのは、2年半前だけど、Pの凄さに気づいたのは、たった132日前

78年からのPの軌跡を同時体験してきた本当に羨ましい方々の文章が巷に溢れているけれど、私はそれに追いつこうとがんばって収集し続けてるけど、まだまだ聞き込めてないので、4月21日までと同じように22日からも浴びるように聞き続けている。

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西寺郷太『プリンス論』の前書き。

「書き終えた今、あらためてこう思う。

 もしも〈プリンスの楽曲を1曲も知らない〉という人がいたならば、その人は幸運だと。〈ポップ・ミュージック史上最高の天才〉の魔法を、この瞬間、ゼロから体感できるのだからーー。」

 

確かに私はラッキーで、往年のファンの方が改名騒動で辟易していた時期などはすっ飛ばして、過去の傑作とこの数年の最新のPrinceの魔法を同列に聞けたのだから。

それはBowieもしかり。

そしてこの「ハマったばかり」という勢いのせいで、私はこの4ヶ月、日々、本人のTweetや各プリンスファンの方々の発信する情報をチェックし、昼間の街路を歩く姿を「ユニコーンよりも稀な生物の撮影に成功!」と報道するTVを見て笑ったり、インフルエンザを呪う本人のTweetを見て心配したり、アイコンの涙が消えたことに喜んだり、最後のライブになってしまったアトランタに到着して移動の車の中から手を振っている写真を見て興奮したり、今頃アフターパーティが始まったな、など、Princeの動向を時計を見て想像してた。1月のPaisley Parkのアフターパーティーはネット中継されていたので、本人がDJをする様子を見てその同時性に震えたりもした。

「あの頃」の思い出はないし、BowieもPrinceも、ライブが観られなかったことは、これ以上ない不運なのだけれど、この4ヶ月は間違いなく同じ時を同じ星で過ごしていた。

 

 

 

あの日、幾つかの不思議な景色があった。

彼の死を知った人々がPaisley Parkに駆けつけると、そこには虹がかかっていた。

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世界中のたくさんの街がそのランドマークをパープルに染めたのだれど、

www.etonline.com

 

あの夜、ナイアガラの滝がパープルだったのは、エリザベス女王90歳を祝うためだったのだし、

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東京タワーがパープルに見えたのは、満月にちなんだ照明のせいだった。

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満月は彼のpiano & microphoneツアーのモチーフだった。

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Princeの死なんていうタイピングもしたくないような言葉は、まだまったくピンと来ないし、ほんとにまだ1回も泣いてないんだけど、彼の最近の音楽に込められた孤独や悲しさみたいなものはあまりにも痛々しくて、その存在感のはかなげな様子を、いつも、ちょっと心配してた。この4ヶ月間で、私が全ての音楽の中で一番何度も聞いた曲が、「Breakdown」だったので…

ja.musicplayon.com

 

 

明日、平日の朝にセットしているiPhoneのアラームが金曜ぶりに鳴るはず。あの朝ニュースを知ってから初めての「Starfish and Coffee」。