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bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

We had five years left to cry in

またも久しぶりになってしまい反省しきり。

 

書けてなかった1ヶ月に一番心深く、寄り添ったのは、Ziggy Stardustでした。

変幻無限のBowie、いつだって最高にカッコイイけれど、Ziggyはやっぱりなんだか特別だなーーーーと、実感。

この楽しい世界、ふとBowieの音楽から離れても(と言っても私の場合1日2日の話だけど)、Ziggyを聞くと、「はっ!!」とします。Bowieに再会します。

私はZiggyを初めて聞いたのが1年半ほど前、という不届き者で、それはもう10代でこれを聞いてヤング想像力豊かに味わっていた方のことは限りなく羨ましいのだけれど、色々聞いてからのZiggyってのも面白いですよ!!!

なので有名過ぎてまだ聞いたことない人、あるいは「ジギーだけは多分聞いたことあるはず」みたいなボンヤリした人は、今こそ改めて聞いてみることを全力でオススメします。

ライヴ版など色々聞いてしまうと、オリジナルアルバムの録音ってテンポも遅いし、なんか物足りない感じがあることは確かなんだけど、このスカスカした感じ、変な音色(声色)など、歪な雰囲気は独特!唯一無二!


David Bowie- Five Years [Live HD] - YouTube

 

なんだろー。傑作アルバムは他にもいっぱいあるけれど、これはホントBowieの、というのでくくらず、「Ziggyの」っていう別モノのような感じすらあるような存在。

そもそも「コンセプトアルバム」として、あと5年で滅びることが伝えられた地球に、救世主?として現れたジギー・スターダストとスパイダース・フロム・マーズというロックスター、って物語は、アルバムを聴いたってよく分かりません。

最後はどうもファンに殺される、というストーリーらしいけど、最後の曲は「Rock'n' Roll Suicide」だし、順を追ってるようで追ってないような。

きっとぼんやりしてるんだと思う。

だから面白い。

もしストーリーがっちりのジギーがあって、それに沿ってがっつり矛盾なく歌が配置されたサントラだったとしたら、大して面白くなかったはず、このアルバム。

だからジギーのミュージカル企画とか、ぽしゃって良かったよ、と勝手に思ってます。

あれです、ホドロフスキーの『DUNE』と同じで、未完成だからこそ、我々はその分、自分の素晴らしい想像力でジギーの世界をつくりあげられるんです。

作品というのは、ほんと余白があってこそ!!

(ダメな朝ドラが全てナレーションで説明し尽くし、馬鹿にされてんのか…?と思うのに対し、良い朝ドラのナレーションが、説明の代わりに時間外の空間外のドラマ世界についての想像力を刺激してくれるよねえ、というよなことを思いながら書いてます)

 

というわけで、ZiggyのLiveを観ることが叶わなかった私などは、Ziggyというアルバムが面白いと思うには、その人の頭の中に豊かな世界があることが前提なのでは?と思うわけです。なので、みんなで同じモノを観て聞いて盛り上がってる、という幻想はZiggyにあってはほんと大差ありで、これは一人で部屋で聞いてこそ楽しい音楽なのだなあ、と再確認したのでした。

したのでした。

が!

先週、NHK FMの『夜のプレイリスト』という番組で奈良美智さんがZiggyを取り上げ、アルバムまるごとオンエアしてくれました!

うかつにも放送を聞き逃した私は、文字興しをしてくれているこちらのブログをありがたくありがたく、奈良さんの口調を想像しながら読み、いいな、うらやましいな、と思っておったところ、本日、再放送がありました!

奈良さんの穏やかな話し方(すごい好きです)で熱く語られるジギーの思い出。

当時、田舎の夜道を自転車で走りながら、空を見上げると、雲間から「Starman」が流れてきた(ように感じた)という話。奈良さんの頭の中は宇宙になっていたんでした。ジギーを介して。

 

再放送は夕方18時からで、直前まで用事があったので、外でぼんやりと、イチゴ味のアイスクリームを食べながら、ラジオを聞いてました。

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Five Yearsを聞きながら通り過ぎる人々を眺めていると、みんな知らない人だけど、みんな必要、私の許容範囲を超えててもね〜なんて気分に。

ジギーは破滅的なストーリーのようでいて、あまりに世界への愛に満ちている。

 


David Bowie - Farewell Speech & Rock 'N' Roll ...

 

 

大変遅くなったけれど、BowieとZiggyに出会って、ますます世界が面白くなった。