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bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

『rockin' on』1983年11月号

なるべくBook Offの音楽雑誌のコーナーには立ち寄ることにしているのだけど、先週もまたなかなかの掘り出しものを得てほくほく。

 

200円!

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というわけで、久々に「ボウイ本・雑誌」を読むってカテゴリーで書こうと思ったのですが、内容もさりとて、ロッキンオンの80年代初頭の表紙デザイン、かっこいいなあーーってことにまずだいぶ気をとられ…。

なにせ背表紙がツートーンになってるのだけれど、その色が表紙のボウイの服の色と黄色→おそらく髪の色をイメージしてるんだろうな、という組み合わせ。

背表紙のカタカナ、そして月名である「11」の表記も素晴らしいな。

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表紙の文字情報はアルファベットのみ、メイン特集名のみ、という潔さには文句なし。

最近古い洋楽雑誌を買うと感心するのはこういうところ。物としてのミリョクが違う!!

たとえば「Doll」の80年代の表紙も、はっきり言っちゃうとこれよりカッコイイし(「Doll」にボウイは載らないけど…)、他の女性誌etc.にしても、80年代前半まではやっぱりシンプルな表紙だった。

それが今ではどの音楽雑誌の表紙も文字だらけでほんとゲンナリ…。

Web時代、デザイン<情報で挑んでもしゃーないのにさ…マガジン…。

 

 

さて、インタビューの内容としてはインタビュアーが1977年のことをわりと聞きたいようで、いわゆるベルリン3部作を経ていま(1983年)、という感じの流れ。

特に『Low』の話が多い。

 

「僕個人にとっては非常に重要なアルバムなんだ。『ロウ』において僕達が取り入れたものっていうのはその後しばらくの間イギリスの音楽の方向を決定したしね。イーノと僕がやったことっていうのは後にアンビエントとか、ドラム・サウンドという点でどんどん発展して行ったのさ。あの衝突音みたいなドラム・サウンドがかもし出すディプレッシブな効果がその後数年間流行したからね。あんなことやんなきゃ良かったと思ったもんだよ。イギリス中のバンドが四年間にも渡ってあればかりやってたんだから。」

 

同じ音楽を聴いていても、みんなが同じように聞こえているなんてことは絶対なくて、私の場合はありきたりなことに旋律にまず耳を囚われるので、リズムは後から意識に昇ってくることが大概で、ああ、そう言われてみれば『Low』のドラムって…とこれを読んでから気付き、また猛反省。

そもそもベルリン3部作っていうのが、クラウトロック、NWばっか聞いてきた私の耳はかなり馴染みの音だったため、より新鮮に思えたそれ以外に集中していたので、まだまだ未開拓地…。ボウイ研究はほんとこれからだ!!!

 

インタビューの最後では、ジョン・レノンとの共作(「Fame」)について触れられている。

 

ジョン・レノンっていう人は実に鋭い視点を持っていてね、自分のまわりにある物事をごく簡単な言葉で実に的確に言い表す才能があったんだ。あまりにも的確で、説明する必要がないくらい。僕はある時彼に聞いたんだ、〈僕がやってることをどう思う?グラム・ロックについてどう思う?〉ってね。彼はこう言ったのさ。(レノンの真似をして)〈いやあ、最高だよ。でも、ただロックンロールに口紅を塗ったっていうだけのことだろう?〉

これ程うまく言いあらわしたやつは今まで一人もいないよ、本当に。」

 

これはどこかで引用されていたか何かを読んだことがあって、ほほう、レノンはさすがだな、って思っていたけれど、あらためてコンテクストの中で読んでみたら、レノンがニュアンスやらが「通じる」と信用して言葉少なく伝えた相手、Bowieが、おそらくレノンの意図以上にその言葉をかみ砕いて味わって飲み込んでいる、というように見えて、また面白く思えた。

 

 

ともかくしばらくは『Low』をじっくりやらなければ。

 


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