bowie note

David Bowieをキーワードにあれこれたどってみるノート。

Dschungel

ずっと読んでいる1920年代のベルリンの新聞記事に、よく出てくるのが、映画のプレミア上映をするTauentzienpalastという建物。場所はNürnberger Straßeにある。

というのを頭の片隅においていたところ、今日、ふいに「Where are we now?」にも Nürnberger Straßeが出てくるのを思い出した。

あれ?じゃあ、Dschungelっていうのも同じ通り?

と調べてみると、このクラブ(ディスコ)DschungelもTauentzienpalastの中にあった。

 

f:id:ainocorrida:20180924222118p:plain

 

元々は少し南東のWinterfeldplatzにあったのが、1978年10月にこちらに移転してきたのだそう。ここにBowieとIggyはよく通ったらしく、歌詞も懐かしむ雰囲気が満ちている。

Bowieのベルリン時代のこと、ちゃんと調べないとなあ…

 

 

www.dschungelberlin.de

 


David Bowie - Where Are We Now (Lyrics video)

 

 

BOWIE in early 21st century

 6月に東京であったカーネーション35周年ライブは、行きたかったけれど、まだカーネーションに入門していなかったので、我慢した。

ムーンライダーズは好きなのに、なんとなく、「そのうち」って思ってて。

でもあまりにライブが良かったようなので、腰をあげて1st Albumから聞き出すと、めっちゃ良くて、どのアルバムもすごく好きで、後悔。

もっと早くハマればよかった。

 

順に買ってるので、いままだ『LIVING/LOVING』までしか聞いてないけれど、その1つ前の『LOVE SCULPTURE』(2000)がめちゃくちゃポップでいろんな引用があって面白く、いま一番よく聞いてる。

f:id:ainocorrida:20180917130756j:plain

 

ぼーっと聞いてて「あれ?ボウイ?」ってなった「恋するためにぼくは生まれてきたんだ」は、他にも色々と引用がニヤっとなる名曲。

 


恋するためにぼくは生まれてきたんだ / carnation

 

 

まず冒頭および後半にもでてくる「Stay」はこの曲らしい。

(このブログで学びました→


FRANKIE VALLI AND THE FOUR SEASONS stay

 

そして間奏、2:55くらいから聞こえてくるのが、まずJBなギター。

そして「P-FUNK GUITARIST」って言う声。(聞き取れてるのか怪しいけど)

それから「Fa fa …」というBowieの「Fashion」を思い出すコーラス、

それからBowieの「Red Money」の「And I knew I must not drop it, Stop it, take it away」を明らかに彷彿させながら「come on come on take it away」というコーラス。

 

太田さんがhmvのサイトで2016年に10曲選んだリストは、ボウイがよく絡んでた。

 

www.hmv.co.jp

 

 この曲が2000年。

2003年は菊地成孔が「FAME」をやっていた。

昨日久しぶりに菊地ライブに行って思いだして、部屋を漁ると、DCPRGの2003年のミニアルバム?で「FAME」が出てきた。こんなのあったの忘れてた。

ネットに音源はなかったけど、2003年はSPANK HAPPYのアルバム『Vendôme,la sick Kaisek』が出た年で冒頭が「FAME」。

コチラはネットにあがってた。


SPANK HAPPY - Fame

 

DCPRGバージョンはもう少しこれより原曲に近い感じ。

 

ところでこのSPANK HAPPYのアルバム二曲目「chic」は、実はBOWIEの「Fashion」のコード進行で作った曲だそう。当時、死ぬほど聞いてたアルバムだったのに、今知った(というか当時Bowieを聞いてなかったから読んでもピンと来なかった)。


SPANK HAPPY - chic

 


David Bowie - Fashion

 

 

 

 

IT'S NO GAME(NO.3)

シルエットや、

f:id:ainocorrida:20180911220756j:plain


影が…

f:id:ainocorrida:20180911220809j:plain

 

 

正直、ここ1年くらい、BOWIEはほとんど聞けなくなってた。

とくに自室では。

去年のBOX(77-82)も、ちょうどCDプレイヤーが壊れてた時期に出たこともあって、ほとんど聞かぬまま、もう次の83-88が出ようとしていた。

 

7月くらいに岡村ちゃんと小出くんのラジオで「Ricochet」がかかり、歌詞を精読して、謎〜〜!だけどほんと面白い曲だな、と認識新たにしたり、シリアスムーンライトツアーのポップなヴィジュアルイメージも今、良いよな〜、BOXに向けて気分高めたいな〜と、そんな風に思っていた9月11日の朝、なんとなく朝起きてネット見てると『Scary Monsters』の文字が目に映る。

あ、これだ、とピンときて、2017リマスターCDをプレイヤーで再生すると、めちゃくちゃしっくり来た。

レッツ盆ダンスに明け暮れた夏が終わり、さみしさにまみれていたけれど、

秋の始まりが急にワクワク楽しいものに思えてきた。

 

それからちょっとスケモンのことググると、発売日が1980年9月12日だったことを知る。

明日じゃん。

 

久々にシンプルにBOWIEの音楽にときめきだしてて、本当に嬉しい。

やっとDAVID BOWIEと再会できた。

 

 


David Bowie - Ashes To Ashes

 

 

 

ROCK'N' ROLL 80S

ギラギラ日差しを浴びながらバイクで走っていると、ついプリンセスプリンセスの「世界で一番暑い夏」を口ずさみ、おいおい、世界一とか言ってたけど、あの頃(87 年?89年?)こんなに暑くなかったはず!!苦笑

って、しょうもないことで自嘲する夏。それが2018HOT SUMMER。

 

最近は暫く離れ気味?だった日本の音楽を掘ったりしてて、というか、ついにカーネーションの素晴らしさに目覚めたり、ですが、半年前に開催されて行きたくて行けなかった細馬さんのボウイレクチャーが文字になってて、まだ前半だけだけど、面白くてわくわく。

 

modernfart.jp

 

ボウイの詩を「書かれたテキスト」としてのみ読むだけでは完全な片手落ちだと思っているけれど、歌詞であること、あの声で発音され、身体の動きも伴っていて、それを目と耳で我々は受容していること、というのをちゃんと踏まえて論じてるのって細馬さんくらいしか見あたらない。後半も楽しみ。

 

とはいえ、やはり細馬さんも我々も、分析できる対象は「映像」のみ、今となっては。

もちろん当時の映像以外の記録や証言もあるけれど、やはり片手落ちだな、と思ってしまうのは、私が6月に岡村ちゃんのライブを最前列ど真ん中で体験してしまったから。あれは聴覚・視覚って区分すら超えたものだったので、どうやっていま自分の記憶に残ってるのか、本当に謎。はっきりと覚えている「絵」が全然ない…「時間」がない。

視覚障害の人の記憶ってどうなってるんだろう?って思ったこともあったけど、今ならけっこう想像がつく。アレなんだ。混沌としたあの感じだ。

しかし他人とも共有不可能なので、アレを論じることはきっと無理なんだろうな。

 

 

ところでMOJO(右下)を買って、

f:id:ainocorrida:20180721144501j:plain

 

この特集ってことは…って思っていたら、ちゃんと今年も箱が出るようで!

詳細はちゃんと見てないけど80sが無視されなくて良かった!!!!!!

 

 

f:id:ainocorrida:20180721150239j:plain

 

 

Ballet Mecanique

しらっと再開。

 

先月、初めて北野武ソナチネ』を見た後、紆余曲折して、坂本龍一プチブーム。
(沖縄つながりってのが最大の理由)
坂本さん、これまでけっこう距離を保って聞いてた。
けっこう音源も持ってるし、ソロライブとYMOのライブを1回づつ見たことはあるけど。
ただ先日、映画館で見たドキュメンタリー映画CODAでは、すごく無邪気に「いい音」を探して喜ぶ姿に少し印象が変わった。
北極の氷やNYの庭の雨の音、そして津波の被害を受けたピアノ。

それからyoutubeで漁ると、CDで聞いてるだけじゃ知り得なかった(いや、あのソロアルバムでの顔ジャケ連発は普通じゃないと思ってたけど)、ミーハーさというかスノッブさが滲み出てて、けっこう衝撃。


RYUICHI SAKAMOTO OKINAWA SONG in Pari


たぶん、リアルタイムだと「うーん」ってなってそうだったけど、いま、一周して?面白い。


高校生の頃に毎週見ていた「土曜ソリトンSIDE B」のYMO特集も今見ると新鮮。
YMOデビューから18年たった1997年の放送は、今から21年前。


YMO 特集ソリトン

 

高野寛やテイトウワ、スカパラ青木さんら、モロYMOチルドレンたちが出てくるけれど、
彼らの世代にとっての「イケてる」「イケてない」の判断基準を作ったのがYMOって話が納得。
私にとってその役割はFlipper's Guitarだったのだけど。


掘っててもう一つ驚いたのは、アルバム『未来派野郎』収録の「Ballet Mecanique」のボーカルがバーナード・ファウラーだったこと。


坂本龍一NEOGEOツアー Ballet Mecanique

 


坂本龍一 MEDIA BAHN LIVE 「Ballet Mecanique」

 

「Ballet Mecanique」は岡田有希子への提供曲「Wonder Trip Lover」のセルフカバーで、後に中谷美紀が「クロニック・ラブ」として歌った曲。


バーナード・ファウラーと言えば、アール・スリックがDavid Bowieの『Station Station』再現ライブをやったときのボーカルで、その後のマイク・ガーソン率いるBowieトリビュートライブでも何曲もボーカルとってた人。
こんなつながりがあったのか〜〜


Celebrating David Bowie - Diamond Dogs

ECD

あんなに夫婦の本を発売日すぐ読んだりSNSをフォローしていたから状況はわかっていたつもりだったのに、なぜか近くない未来の話だと思っていたようで、雪の朝の不意打ちだった。

これから世界で起こることに対するECDの反応を、もう参照できなくなってしまった。

新刊はもう出ない。

だけど、実感がわかないし、まだTweetが流れてきそうな気がしている。

 

私がBowieにハマったのは、信頼するECDのこのTweetがきっかけだったことは、彼に感謝していることのほんの一部です。

ありがとう。

 

 

ainocorrida.hatenablog.com