THE NEXT DAY
2017年1月10日。
あの日から地球が太陽の周りを一周。
とはいえ、私がその知らせを知ったのは「一年前の明日」なので、今日は何て思っていいかよく分からない感じです。
1/8に放送されたWOWOWのドキュメンタリーをやっと見ました。
こちらはそのダイジェスト版
【先行無料配信】ノンフィクションW デヴィッド・ボウイの愛した京都/7分ダイジェスト【WOWOW】
気になっていた「Moss Garden」のミニ琴をBowieに渡した方も登場したり、正伝寺で撮影された純のCMの「庭バージョン」を初めて見たり(これなら正伝寺って分かる!)、ラテアートと禅のエピソードが初めて聞けたり、予想以上にキッドさんの話が多かったり、ハンザスタジオのエンジニアさんのチェロが下手だったり…
からっと面白かったです!
ベルリン、行きたいなー
住みたいなーーーーーー
あの街の空はホントに広くて、風通しが良くて、隙間が多いから表層が薄くて、「新しい自分」になれる気が確かにするかも。
表層、というと、昨日も苦言を呈した蔦谷書店には「ここには表層しかない」と、どこの店舗に行っても思うので、対照的かも。
昨日のNHK FM「きょうは一日デヴィッド・ボウイ三昧」では、10通出したリクエストの内1通が、1/10にはしょられて読んでいただけました。
あれは私の熱量の1%ですが、ラジオのおかげでボウイ展での混乱がだいぶ落ち着きました。
私はBowieに対してより、おそらくBowieファンに対して憧れの気持ちが強くて、もうジギーの映画の中で陶酔的に腕をくねらせる女性ファンのような、あるいはレースのついたまくらに顔を埋めながらBowieを夢想する少女(大島弓子の画で想像)に憧れていたので、色んなファンの「わたしのボウイ」像が誤解や妄想で出来てることも大好き!と思っていたのですが、実際、わっさわさと「DAVID BOWIE」に逢いに来たファンたち、ミーハーたちを直視すると圧倒されたんだと思います。
私には特記するような「わたしのボウイ」はないと思っていたけど、こうも「わたしのボウイ」を持ち寄られると、あれ?ホントにないのか、BOWIEって私にとって何だっけ?何しに来たんだっけ…という気分に。
でもそれが一人自室でラジオを聞いていると「ああ、わたしのボウイはここにいた」と思いました。
青い鳥か!?
CDではなくラジオなことが重要。
「閉じてる」ボウイ聞きになりたくない、という気持ちは人一倍強いので。
ラジオは良い具合に「開いてる」感を感じさせてくれます。
10時間を完走した小野島さんの感想。
ははは。事前に重箱の隅をつついてたファンの一人が私でした…。
まだBOWIEを追いかけてたった3年なので、青春時代から色々な人生の局目をボウイの音楽と過ごしてきた人の想い入れに触れると、私の人生にはそこまで強くて大きな存在ってないわ…としょんぼりもするのですが、ローリーさんがボウイをこれから知るという幸福を味わっている様子が活き活きしていて、すごく嬉しかったです。
ALL THE STRANGERS CAME TODAY !!!!
My 8th January 2017
DAVID BOWIE IS展、初日、行って来ました。
よくばって、ナム・ジュン・パイク展を見てから、12~14時入場チケットを持っていたので、13時を目指して会場へ。
しかし向かう途中でネットを見てると、どうもすでに開場1時間後には限定アナログは売り切れた、などなどの情報が…
みなさん1時間、2時間と並んでいたらしいのに、そこまで獲得に熱意がないなら、もっと空いてる日にゆっくり来ればいいのに、私、初日にわざわざ何しに来たんだっけ…?と落ち込む。
単純に2017年1月8日の私は運がなかった。
私はプレスリーが死んだ日に生まれたので、やはりプレスリーが生まれた日に死ぬんじゃないか、と勘ぐった、というのは言い過ぎですが。
行きも帰りも同じ夜行バスで、それが両方ふくらはぎ用のフットレストがなくて全然眠れず、地図を見て歩いてるのに、何度も道を間違え、1年愛用しまくった★ピアスの片方をどこかへ落とし、雨に降られてカバンの中身がずぶ濡れ、代官山まで写真展観に行くも、写真は良いけど、やっぱ蔦谷書店が苦手でしんどくなり、昼も夜もぱっと入った店がイマイチで…
と、終始こんな「たいしたことはない不運」が続いたのですが、ボウイ仲間の方々にお会いできたので気分はとても救われました。
…あれ?
わたし、BOWIEに会いに行ったのに、なんとなくBOWIE FANに会いに行ったという印象…
初日は終日チケット売り切れで、すごい人だったのです…。
12時入場と14時入場の間の時間を狙って13時過ぎに入ったので、すっすと入ったのですが、どうも正時に入ろうとした人は、外でも中でも行列だったようで、16時頃に外へでると、次の入場を待つ行列。
というわけで、今回はもう「ぜんぶちゃんと見る」は諦めました。
空いてる展示をひょいひょい渡りつつ見たり、部屋全体を眺めたりしていたんですが、たぶん2回目以降行くともう得られないだろう「最初の印象」は、「想像していた大きさとの違い」です。「思っていたより大きい」「思っていたより小さい」が、同じボウイが着ていた衣装にしてもあったりして、不思議でした。
映画から想像していた会場のサイズや展示のサイズが違うのは、日本の会場が狭いからしょうがないのですが、なんだろう…靴底の幅とか思ってたより薄い!とか、コカインスプーンが耳かきみたいに小さかったり、でもシリアスの時の衣装は近くで見ても「大きい!!」て思ったり。
そんな感じで「空間」を「体感」することに終始してきました。
最後の部屋はまさにそういう展示の部屋でしたけど。
私はあまり「モノ」が「本物」であることをそう重視しないのですが、「モノ」じゃなくて、アウラのある作品、ミシマ、イギー×2の油絵を見られたのは感激。
イギーの2点は愛溢れる肖像でもありながら、なんだかボウイの一面を描いた自画像にも感じたり。
さて2017年の1/8は「No Plan」のビデオが公開されたり、
WOWOWやBBCで新しいドキュメンタリーが放送されたり、情報が多すぎて全然追いついてません。
「今日は一日デヴィッド・ボウイ三昧」はただいま放送中ですけど、一日どころじゃない〜〜〜。
LAST?
内覧会の様子が昨日今日とTwitterなどで出回ってきて、まあもちろん「関係者」というか、「業界人」ばかりなので、その分考慮して感想を受け止めるとしても、みんなホント満喫してる感じを出してて、ドキドキ……
もうここのとこ毎日「DAVID BOWIE IS展」に行ってます。夢で。
1年前の1/8は目が覚めてすぐ、この展覧会が日本に来る、というニュースを知って、本当に飛び起きたな〜〜〜。
他の国の人にとっても『★』の発売日だからウキウキな朝だったろうけど、開催決定のニュースがついてきたのはこの島国だけでした。
こういう形での開催になるとは思ってなかったけれど。
明日BBCで放送されるボウイのドキュメンタリー「The Last Five Years」についての記事が、今日のガーディアン紙に。
このドキュメンタリーの監督らのコメントが載ってるのですが、「そうだったのか…」という事実が。
『★』があまりにすさまじいため、Bowieは自分の遺作としてこれを作った、と、そうみんな彼が亡くなったその瞬間に理解してしまったと思うのですが、どうもBowieは『★』制作中はまだまだ病に負けるつもりはなかったみたい。
このラザルスのMV撮影に関する案が出された段階でも。
しかしこの撮影の時にちょうど「もう治療はない」と宣告された、ということ。
もちろん『★』が癌との長い戦いの中で作られたものであることは確かだし、当然死が意識されているだろうけれど、彼はまだまだ次も作ろうと思っていたし、ミュージカル「ラザルス」も続編を考えていたのに、病がそれを阻んだ、ということ。
てっきり準備万端にして、ばっちりきめた元気な笑顔の遺影まで遺してから★になったと思っていたけれど、彼もPrinceと同じく、まだまだ創作の泉は湧いてたのか…
ということを考えながら、晴れた青い空の下、「Starman」を聴きながら歩いたりして、涙が出ないはずはないのでした…
BBC2 HD 'David Bowie: The Last Five Years' Trail (20") (1080p)
めっちゃ見たい。
WOWOWさん、よろしくお願いします!!!
いつも秀逸なnacho版Trailer。
David Bowie – The Last Five Years – Nacho’s Trailer - 2017
REFLECTION
2017年がはじまって3日目。
元旦が発売日だったBrian Enoの新譜「Reflection」が昨日届き、
今朝、明るい日差しの中、聞いておりました。
(カレンダーは販促グッズだったようで、一緒に送られて来ました)
なんていうか、いったんリセットして始めようとする正月にぴったりです。
タイトル通り、モノを考える時、書くときに聞こう。
ENO先生、これを届けてくれて本当にありがとうございます。
同時にアプリも出ているのですが、この4800円もするアプリ、どんなもんだろう、と思っていたら、レビューが出てました。
なるほーど。
以前のBloomとは違う感じなんですね。
欲しい気はするけれど…
さて、一つも当たらなかった内覧会はもう明後日ですが、ボウイイズ展の開幕まであと5日!!!!うわあああ…
もう楽しみ過ぎて夢で行って来ました。
なんかグッズも増えてるし。→★
そして1/8にボウイ展を見たらすぐ帰って、1/9はNHK FMを聞かねば。
こちらも激楽しみで、リクエストを書きためてたんですが、さっきようやく10曲分送りました。とりあえず。
また書けたら送ろう。
放送を聴きながら送ろう。
誰かの「ボウイを聴くきっかけ」の番組になるといいなあ。
2016 IS...
去年の年越しは一人部屋でPrinceのDVD見てたんですが、今年はどうしようか、まだ悩みながらのもうあと3時間。
天変地異の2016があと3時間で「去年」に!!!!
2016がWASになる前に、ISのうちに、2016をいっぱい刻んでおこう。
今年出た「黒い」アルバムたち。
黒いけど、暗くはない。どれも強い。
"★" (2016)
"Post Punk Depression" (2016)
Brian Eno • ‘Fickle Sun (iii) I’m Set Free’
"The Ship" (2016)
Nick Cave & The Bad Seeds - 'I Need You' (Official Video)
"Skeleton Tree" (2016)
Leonard Cohen - You Want It Darker (Lyric)
"You Want It Darker" (2016)
今年出たカラフルなアルバムたち。
カエターノは旧譜を聞いてたのだけど、2016、来日したから。
黒いアルバムが「死」を少なからず意識しているものであるなら、こちらの方は「生」を意識していると言っても良いのかも。
もちろん表裏一体なのだけど。
Princeの最後のアルバムのピチピチぶりったら!
Prince - Baltimore (feat. Eryn Allen Kane)
"HITnRUN phase2" (2015/2016)
『幸福』(2016)
"We Are King" (2016)
『はなつおと』(2016)
Caetano Veloso & Teresa Cristina @ Town Hall, NYC 10/12/16
2016よ、どうか安らかに…
BOWIE CALLENDER 2016-2017
今月から怒濤の日本語ボウイ本ラッシュ!!!
まとめました。他のイベントも。
*12/17編集済
〈12月〉
12/15
KAWADE 夢ムック「デヴィッド・ボウイ 増補新版」¥1,404
12/15
e-MOOK DAVID BOWIE is Official Fan Book ¥1,944
12/17
『デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 』¥3,240
12/20
「MUSIC MAGAZINE」2月号 ¥920
12/23
ウェンディ・リー 著 『デヴィッド・ボウイ 気高きアーティストの軌跡』 ¥2,808
12/24
芸術新潮「特集 魅惑の美少年2500年史/デヴィッド・ボウイとアート」
12/26
「ミュージック・ライフが見たデヴィッド・ボウイ」 ¥3,204
★12/29
「Rockin' on」2月号 ¥669
12/30
トニー・ヴィスコンティ著『トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男』 ¥2,700
→★1/21に変更
〈1月〉
1/5
野中 モモ著『デヴィッド・ボウイ: 変幻するカルト・スター』 ¥907
1/6
写真展「Bowie: Faces」at 代官山蔦谷書店(〜2/7)
1/7
ロジャー・グリフィン著、伴野由里子訳『デヴィッド・ボウイ ザ・ゴールデン・イヤーズ』 ¥6,480
1/7
ムック「デヴィッド・ボウイとギタリスト」(シンコーミュージック)\2,160
1/7〜
映画『地球に落ちて来た男』一周忌 全国一斉追悼上映
1/7〜
映画『David Bowie Is』全国8カ所順二上映
1/8
【DAVID BOWIE IS】 at 寺田倉庫GIビル(〜4/9)
1/8
吉村栄一著『評伝デヴィッド・ボウイ 日本に降り立った異星人(スターマン) 』 ¥2,376
1/8
デヴィッド・ボウイ ジギー・スターダスト 1973
1月8日(日)夜7:00~ [WOWOWプライム]
収録日:1973年7月3日 収録場所:ロンドン、ハマースミス・オデオン
ノンフィクションW デヴィッド・ボウイの愛した京都
1月8日(日)夜8:45~ [WOWOWプライム]
洋楽主義「#118 デヴィット・ボウイ ~追悼~」
1/9
1/10
★
1/11
Walter Tevis著、 古沢嘉通訳『地球に落ちてきた男』 ¥2,700
1/11
「デヴィッド・ボウイ読本 完全保存版 2017EDITION (別冊ステレオサウンド) 」¥1,980
1/11
日本盤カラーヴァイナル『Heathen』『Reality』『Reality Tour』『The Next Day』
1/12
Camille Paglia、 Jon Savage著、 野中モモ訳『デヴィッド・ボウイ・イズ 復刻版』 ¥7,097
1/13 11:00am〜1/20 5:00pm
"MUSIC VOYAGE : TALK SESSION" Donny McCaslinm Mark Guiliana, Jason Lindber
応募抽選。当選者発表は1/24までにメール。
1/14
映画『ジギー・スターダスト』全国ロードショー
★1/16
「pen」2月号 特集「君はデヴィッド・ボウイを見たか」¥680
★1/21
トニー・ヴィスコンティ著『トニー・ヴィスコンティ自伝 ボウイ、ボランを手がけた男』 ¥2,700
〈1月末〜〉
1/31
Donny McCaslinm Mark Guiliana, Jason Lindber
at cafe104.5
DJ Time: 7:00pm - 8:00pm, 9:00pm-10:00pm
Talk: 8:00pm-9:00pm
2/1-2/2
Donny McCaslinm Group LIVE at Blue Note Tokyo
- [1st]Open5:30pm Start6:30pm
- [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
2/2
at 東京ドームシティーホール
2/10
写真展「Bowie: Faces」at アクシスギャラリー・シンポジア(〜2/11)
2/17
写真展「Bowie: Faces」at ブリッツ・ギャラリー(〜4/2)
2/22
『Live Nassau Coliseum '76』『Diamond Dogs(2016リマスター)』『David Live(2016リマスタ−)』『Young Americans(2016リマスター)』『Station To Station(2016リマスター)』
3/27
Tobias Ruther著『ヒーローズ ベルリン時代のデヴィッド・ボウイ』 ¥3,456
Let's dance for fear
ちょっと間があきました。
先週の金曜はちょっと足を伸ばし、彦根の半月舎さん(普段は古本屋?カフェ?)で行われた「かえるの学校」へ行って来ました。
テーマは「デヴィッド・ボウイ 潜れって言え!」。
講師は細馬宏通さん。
そう、何度かここで言及している「かえるさん」です。
念願の細馬さんのボウイ分析の会を聞き逃すわけには!!しかも「レッツ・ダンス」!!と駆けつけました。
2時間のレクチャーは「レッツ・ダンス」だけにとどまらず色々な曲に言及。
時制や語り手の変化のにじみ、という話がとても面白かったです。
質疑応答の時に、ボウイにとって「DANCE」というキーワードの重要性みたいなことをちょっとコメントしてみました。大ヒット当時、ディスコでこの曲がかかってもみんなあまり踊らずにフロアが空いたって話があったのですが、それも納得の、「踊りにくさ」を持った曲だと思っているので。
そもそも「Starman」にしても、Bowieは「踊れ!」と言いながら「踊らせること(
boogieさせる)」に関してはとても慎重。それこそが目的でありながら、それをしてはイケナイような。
まるで、見上げて憧れるべき対象でありながら、あがめられることを恐れているかのように黒という色を与えられた★の在り方のような。
後で細馬さんとお話していて、Kate Bushの「嵐が丘」をみんなで踊ってる動画があることを教えていただき、後で見てみました。
こちらは元の。
こちらがキョーレツな「みんなで」ver.
The Ultimate Kate Bush Experience - Shambush
これはすげぇ…
これは「踊らされて」ない。「踊ってみた」だ。
Kate BushとBowieの共通点はリンゼイ・ケンプの弟子ってことですが、なにかこの「変」な踊りには共通するものがあるような。
Bowieのダンスって「変」って言うと聞こえがいい(?)けど、悪く片付けると「ダサイ」と感じられる要素があるからなあ…など、考えていました。
ともかく、Bowieと「Dance」は大きなテーマです。
関連
さて、それはそうと、ついに発表されました!!!
「今日は一日デヴィッド・ボウイ三昧」!!!
細馬さんの話では「来月」放送っていう話でしたが、結局1月になったんですね。
もちろん「しりすぎてる歌」のコーナーもあるそう。
何度もリクエストした甲斐がありました…
1/9、かじりつきますRADIO!!!